がん対策の充実を!
先日、「がん対策加速化プラン」が厚労省により策定・公表されました。
国は、これまで「がん対策基本法」の制定や「がん対策推進基本計画」を策定・実行するなど、本格的ながん対策に取り組んできました。また杉並区においても、23区では豊島区に次いで2番目に「がん対策推進計画」を策定するなど、がん対策に力を入れてきました。
がんの予防及び早期発見・早期診療に結び付けるため、がん検診を受診することは非常に大切です。(区の努力もあり、区民のがん検診の受診率は大きく増加しています⇒ 区政報告を参照して下さい)
今回の国の「加速化プラン」では、効果の高い個別受診勧奨で事例集作成などによる自治体での徹底的な普及のほか、精密検査でも受診勧奨を進めるとしています。胃がん検診での胃カメラ検査も普及させられることになります。従来、位置付けが不明確だった職域での検診は、早急に実態を把握し、ガイドライン(指針)が策定されます。
その他、受動喫煙防止対策の強化や、学校でのがん教育の充実も進めます。
「治療・研究」分野としては、小児がんの医療提供体制や、治療後の合併症などに対応する長期フォローアップ体制を検証し、AYA世代(思春期・若年成人世代)のがん医療の実態調査、希少がん対策の検討も行うこととしています。また遺伝情報を活用した「ゲノム医療」実現に向けての取り組みや、がん診療連携拠点病院などを簡単に検索できるシステムの構築も進めます。
また、がんになっても安心して働き、暮らせるためのがん患者に対する生活上の相談支援や、ハローワークと連携した就職支援を全国的に展開していきます。仕事と治療の両立を支援するための企業向けガイドラインの策定も推進します。緩和ケアの充実を進め、訪問看護師も含めて地域での緩和ケアに携わる人材への研修も行われます。
がんは、これまでの30年近く日本人の死亡要因の第1位であり、3人に1人はがんにより亡くなっています。また、生涯のうちに約2人1人が、がんに罹る時代です。
国・自治体・企業も含めて、総力を挙げてがんの征圧に注力していくことは、最重要課題であると思います。