平成20年3月10日 予算特別委員会

急病医療情報センターの目的と業務概要

中村 康弘

急病医療情報センターについて、関連して小児救急医療、AEDについて、あと福祉タクシー券について伺います。
 先ほど他の委員から地域救急医療の全体像についての話がございましたので、若干具体的な内容に関して、突っ込んでお話を伺わせていただきます。
 昨年6月、杉並区の急病医療情報センターに関しまして、私は議員になった直後の6月に、新人議員4名を含む区議会議員5名と、坂口公明党副代表、元厚生労働大臣、浜四津代表代行ともどもに、この情報センターの視察に行ってまいりました。その委託先であるダイヤル・サービス株式会社の電話相談オペレーションを見させていただきましたけれども、改めて伺いますけれども、同センターの設置目的と業務内容について概要をお示しください。

保健福祉部副参事(山田)

急病医療情報センターは、急病等を患った方が、どこの医療機関にかかったらいいかということを情報提供するセンターでございます。

中村 康弘

平成17年開設以来の利用状況について推移をお示しください。

保健福祉部副参事(山田)

16年度、平成17年1月から3月までが1,268、平成17年度が2万1,035件、平成18年度が2万7,940件、平成19年度が、ことし1月までの実績ですが、2万7,776件でございます。

中村 康弘

着実に増えているということで、このセンターは単に電話の前に人がいて電話が来たのを応対する、それほど単純なものじゃないと思うんですけれども、このセンターの運営体制、例えばネットワークとかバックアップ体制とか、そういったことをもう少し突っ込んでご説明いただけますでしょうか。

保健福祉部副参事(山田)

常時、専門の相談に応じる看護師が2人体制で24時間365日対応に当たっております。そこで使われているデータベースは、杉並区独自の「あじさい」というデータベースと、東京都が構築しております「ひまわり」というデータベースを利用しております。また、「あじさい」のほうにつきましては、7つの区内の二次救急医療機関をネットワークしておりまして、そこの情報をもとに適切な情報を提供する形になっております。また、夜は医師の相談等も受けられるトリオフォンというのも併設しております。

中村 康弘

このセンターは、相談内容を録音して3カ月間保管と。そしてその内容を、対応過程の検証と事務内容の改善に役立てていくというふうに決まっていると思うんですが、この過程内容の検証に関してどのような体制で日々行っているのか、お示しいただけますでしょうか。

保健福祉部副参事(山田)

現在、委員おっしゃるように録音させていただいて、それをCD-ROMで地域保健課のほうに提出いただいております。それを医師会の先生方と一緒に音声データ検証を行いまして、事業の評価を行っております。
 内容に関しましては、今現在かなり安定した形で情報提供させていただいておりますが、特筆すべきことがありましたらば、ダイヤル・サービスのほうには報告しております。

中村 康弘

今ご答弁ございましたけれども、利用者からの苦情というのが18年度から19年度で激減していると。私調べたところ、クレームはほとんどなくなったというような状況らしいですけれども、改善されるまでどのような苦情が多かったのか、それに対してどういう対策をとってきてこのような改善状況になったのかというのはわかりますか。

保健福祉部副参事(山田)

現在手元には詳細な過去の情報というのは余りないんですが、たしか案内した医療機関で受診できなかったとか、そういう形の苦情が多かったと思います。また、現在入ってきている苦情というのは、電話がつながりにくいというような形の苦情も入ってきております。

中村 康弘

電話がつながりにくい苦情に対して、今どういうふうな対応をとられているんですか。

保健福祉部副参事(山田)

現在つながりにくいというときには、話し中のような形になってしまいますので、今後改善するように、ダイヤル・サービスのほうとは対応したいと思っておりますが、まだ具体的な策はございません。

中村 康弘

この電話番号が3423-9909、ミルヨフミンデキュウキュウオウキュウという語呂だそうですけれども、いまひとつ覚えにくいんですね。私も何回か暗唱を試みたんですけれども、ちょっとできなかった。ポスターとかホームページでそういう周知をしていると思うんですけれども、例えば今はやりといえばなんですが、♯4けた、♯4けたも逆に多くなってきている状況でございますけれども、そういったわかりやすさという部分では、この電話番号、何か改善する余地はないでしょうかね。

保健福祉部副参事(山田)

現在区民へのPRというのもミルヨフミンデキュウキュウオウキュウ、定着しておりまして、現段階ではございません。

中村 康弘

定着されていますか、わかりました。
 では、話を変えますけれども、例えば応対をしていく中で、119番が必要だとなったときとか、また他の医療機関を紹介するといった場合、いま一度電話番号とか119番におかけくださいということを案内して、電話を置いていただいて、電話していますよね。これを119番転送とか、7つの二次医療機関のところに転送するとか、そういったことは技術的にはできないんでしょうか。

保健福祉部副参事(山田)

現在は、確かに委員おっしゃるように電話番号等を案内したところで終わっております。現在NTT等のサービス等で転送サービスというのはありますので、そのあたりは研究してみる余地はあると思うんですが、今現在は、ご本人様の責任で連絡をとっていただく形になっております。

中村 康弘

これは緊急対応の内容でございますので、相談される方の中には、気が動転されている方も多くいらっしゃるかなと思いますので、ぜひ転送サービスの研究をお願いしたいと思います。

急病医療情報センターの電話応対パターン別割合

中村 康弘

 続きまして、視察に行ったときに説明を受けたんですけれども、電話による応対による一次応対として、4つのパターンで対応しておりますと。1つは、119番通報をお勧めしている、もう1つはすぐに救急医療機関へつなげるというのと、もう1つは応急処置方法を電話で教えて、近所の診療所にそのままかもしくは翌日に行ってくださいというのをお勧めするか、4つ目は、しばらく様子を見て症状が続くようだったらお医者さんに行ってくださいという、この4つのパターンだそうなんですけれども、それぞれのパーセンテージというのはわかりますかね。

保健福祉部副参事(山田)

現段階では、そこまで詳細な情報はございません。

中村 康弘

ぜひ研究していただきたいと思います。いずれにしても、初期救急医療に関する相談のケースが統計的に多いんじゃないかなと私も想像しております。
 1つ坂口さんが視察のときに言っていたのは、ご自身の医師の経験を通してお話をされていたんですけれども、電話相談サービスは、簡単なようで実は非常に難しい仕事なんだと言われていました。夜中に子どもが泣きやまないんですという相談1つとっても、本当にさまざまな原因が考えられると。1つ判断を間違えたら大事故、取り返しのつかないことになりかねない。そういう意味においては、さっき私が言った4番目の、様子を見てというのは非常に勇気の要るアドバイスなんだというふうに坂口さんも言われておりましたけれども、改めて確認をさせてください。
 相談員に対するバックアップ体制、指導の体制、また十分な人員がいるのかどうか、夏場が減って冬場は多いという傾向も顕著にございます。また相談員の心身のケア、先ほど言った対応業務の検証、ネットワークシステムの整備等、これからもしっかりと万全な体制で救急医療というものに取り組んでいただきたいと思うんですが、そのことに関してお考えをお聞かせください。

保健福祉部副参事(山田)

現在そういう意味では、トリアージとはちょっと違うんですが、相談という形でなかなか難しいところもあるかと思います。原則は、基本的には医療機関へ受診を促したりとか、119番通報が必要な場合ははっきりと119番通報してくださいという形で伝えたりしております。
 また、能力の向上という点につきましても、研修だとかを頻繁に行っておりまして、区民の方への対応ということで、そのあたりをレベルアップを図っていたりしております。

中村 康弘

よろしくお願いします。

急病医療情報センターの小児救急相談件数

中村 康弘

 続きまして、小児救急医療について伺います。
 ちょっと戻りますけれども、先ほどの情報センターに寄せられた相談のうち、16歳以下の小児に関する件数、特に零歳児から6歳児に関する相談の件数は全体の約何%か。

保健福祉部副参事(山田)

大体年齢別で零歳から6歳が2万、30%ぐらいです。15歳以下を含めますと、約半数ぐらいになります。

中村 康弘

電話相談に関しても小児救急の需要が非常に高いと。これまで区としても、小児救急医療体制の拡充に取り組まれてきましたけれども、とはいうものの24時間365日の体制はまだ実現していない。今一番の課題は何でしょうか。

杉並保健所長

小児救急の今現在の課題は、24時間365日二次救急を実現することだというふうに考えております。

中村 康弘

それをするための課題は何かということをお聞きしたかったんですけれども、まあいいです。
 区内の小児科医、小児科専門医と小児科標榜医の数、押さえていらっしゃいますか。ご存じですか。

生活衛生課長

19年度末の小児科を標榜している診療所の数なんですけれども、169軒となってございます。

中村 康弘

減っていますか、傾向は。

生活衛生課長

18年度末が173でしたので、やや減っているという状況でございます。

中村 康弘

年齢的な高齢化が進んでいるのかどうかという、その辺はデータございますか。

地域保健課長

小児科医会に属しているドクターですけれども、若干減少傾向にあるということです。今現在30人ほどという形になってございます。
 また、分娩可能な診療所等についても若干減少傾向にある、そういった課題がございます。

中村 康弘

小児科医、また産婦人科医の疲弊、また不足の問題に関しては、全国的に大きな問題となっておりまして、政府のほうとしても、20年度は前年度比75%増の161億円の予算を医師確保対策としてつけておりますけれども、こういった流れも受けながら、区のほうとしても万全な小児救急医療の24時間365日体制をぜひ実現をしていただきたいと思いますけれども、先ほどの続きで、よろしいでしょうか。

杉並保健所長

小児科医の全体的な不足の中で、杉並区だけで解決というのはとても難しい問題だと思うんですが、限りある資源を有効に活用する意味で、小児科医会の先生たちと、あとは大きな河北病院、衛生病院などの小児科の先生たちとが連携して、あるいは1カ所に集まるとかそういうことも含めて、体制をきちんと整備することが今一番早道かなというふうに思っております。

中村 康弘

よろしくお願いします。

区内AED設置台数と増設方針

中村 康弘

 続きまして、AEDに関して伺います。資料463をいただいておりますけれども、現在区としては設置台数159台。現在のこの159台という設置数に関してと、また、さらなる増設についてどういう考えか、お示しください。

地域保健課長

区内おおむね公共施設で、多く人が集まるところについては配置をさせていただいたということで、23区の中でも配置数としてはかなり多いほうだというふうに考えてございます。
 これからは、実際にAEDを使える区民を増やす、そういったところに焦点を合わせまして、できるだけそういった講習会で資格を取っていただくような区民を増やしていきたい、そういうふうに考えてございます。

中村 康弘

159台のうち、夜間、深夜帯使用できる台数は、資料では3台というふうに伺っております。この3台というのがちょっと少ないんじゃないかなというふうに、特に緊急性を要するものでございますので、その3台のうちの2台が松ノ木と西荻南のコンビニ、まちかど救急隊に貸していると。もう1台は西武新宿線の井荻駅。この深夜帯に使える3台ということに関しては、どのように認識されていますか。

地域保健課長

配置はしておりますけれども、実際にそれを使える方がいらっしゃる時間帯ということになりますと、非常に限られてくるということでございまして、この3台のうちの2カ所につきましては、実際にコンビニエンスストアを経営されている方ですので、24時間対応が可能ということでございます。できるだけそういった深夜も対応可能な配置場所については検討していきたいと考えてございます。

中村 康弘

コンビニに設置しているのは、2つのケースともまちかど救急隊が管理をしている、そこに貸しているという状況らしいんですけれども、まちかど救急隊というものの隊の設置基準は。

地域保健課長

まちかど救急隊は、地域で複数の方、おおむね4名から5名以上の方で組織する、区のほうに登録して活動していただいてございます。特に10名以上になりますと、区のほうでさまざまな講習会等のサポートもさせていただいているということで、また区の活動にいろいろとご協力をいただいてございます。

中村 康弘

私も実は救急協力員にならせていただいているわけですけれども、まちかど救急隊の四、五名以上、またAEDの貸し出しするときの10名以上というのは、地域的な制限はあるんですか。どこからどこまでに4名、どこどこの地域で10名、そういった地域的な制限というのはございますか。

地域保健課長

今、地域的な制限は設けてございませんけれども、ある程度まとまった地域の方でお願いできればというふうに考えてございます。

中村 康弘

先ほど、台数そのものに関しては一通り設置したのかなという認識だそうですけれども、また、このようなまちかど救急隊で、地域のほうから、我々がやるのでぜひうちの近くのコンビニにつけてほしいという要望があった場合は、増設することに対してはやぶさかではない、よろしいですか、そういうふうに。

地域保健課長

ご相談を受けて、地域の状況等を勘案しまして、検討したいと考えてございます。

中村 康弘

AEDに関しては民間でも相当増えてきております。夜間対応を含めてどのように民間設置のAEDを有効的に活用していくのか、その辺もしっかりと安全・安心の拡充をお願いしたいと思います。

福祉タクシー券事業の概要

中村 康弘

 続きまして、福祉タクシー券について伺います。
 まず、このタクシー券の事業の概要についてお示しください。

障害者施策課長

歩行困難な障害者の方にタクシーの利用券をお渡しすることによって、ご本人たちの生活圏の拡大や社会参加の促進を促すものでございます。

中村 康弘

資料461、いただいておりますが、タクシー券の区内の1人当たりの発行金額とその対象者数。

障害者施策課長

杉並区のタクシー券は、月額が5,300円となっておりますが、これは三月分をまとめまして1万5,900円ということで、年4回お出しするものになっております。対象者は5,985人ということになっております。

福祉タクシー券事業の具体的な成果指標

中村 康弘

一月当たりの5,300円という金額は、江戸川区の6,000円に次いで23区で2位というところで、また23区全体平均でも3,365円という状況の中で、比較的高額な支給金額であると。また総額の支出規模に関しても23区中3位と上位である、このことに関しては高く評価したいというふうに思っております。
 ところで、先ほど課長のほうからもありましたけれども、この事業の目的は、心身障害者の方々が外出や社会参画ができる環境をつくっていくことが1つの目的なんだというふうにお話しされましたが、具体的な成果指標はございますか。

障害者施策課長

タクシー利用につきましては、お出ししたものに対して利用率というようなものがあると思います。その辺が、18年度の決算などで申し上げますと、実際に請求があってお出しした件に対して約90%ぐらいの利用率というふうになってございます。

中村 康弘

事務事業評価では、成果指標を1人当たりの年間利用額、いわゆる支払い額、割ることの受給者数と算出していますけれども、これは。

障害者施策課長

今のものを、すみません、裏返しにしてお話ししたように、どのくらい使っているかということをあらわしたものでございます。

中村 康弘

この利用額、5年間の推移はほとんど変わっていない。それはどうしてでしょうか。

障害者施策課長

ここ数年、金額については据え置きになってございまして、利用率も、今お話ししましたように約90%ということで、ほぼ皆さん有効にお使いいただいているというふうに考えております。

中村 康弘

ちょっと認識が違いますね。目標に対する成果指標ということで毎年出されていますけれども、それが、私がこの5年間見る限りほとんど横ばいというふうに認識をしておりますけれども、右肩上がりという認識ですか。

障害者施策課長

ご要望がありましても、なかなかご本人の体の状況等でフルにお使いいただくというふうにはいかない部分もございますので、なかなか100%というふうにはいかないものと考えております。

中村 康弘

ユーザーのほうからどのような声がありますか。

障害者施策課長

病院に頻繁に行かれる方などでは、もう少し金額を増やしてほしいというような意見もございますし、あと、券面につきましても、使い方によって券の枚数を調整してほしいというような意見もございます。

中村 康弘

現在、500円券27枚と100円券24枚、これを3カ月に1回支給していると思うんですけれども、500円券の使い勝手がよくないという声を私は複数いただいております。要は端数が出たときには自己負担になってしまうというような声があって、100円券をもっと多くしてほしい、そういうふうなご要望を何人かの方々からいただいております。
 これ、窓口に持っていけばかえていただけるとか、もしくは500円券と100円券の組み合わせを変えるとか、そういうことはできませんか。

障害者施策課長

この辺はちょっと印刷の関係とかもございまして、あと郵送料の関係もございまして、今はこのような状況ですが、窓口にお越しいただいた場合は、100円券が必要だという場合はお取りかえをしてございます。

中村 康弘

これは今後もそういう形でよろしいんでしょうか。窓口に行けばかえていただける。

障害者施策課長

そのような形で続けていきたいと思います。

中村 康弘

1つ提案なんですけれども、今タクシー券、7センチ掛ける12センチを冊子にしていますよね。これ、この形じゃないといけないんですか。というのは、これにミシン目を入れると、全部500円券で済むと思うんです。それを切って使っていけばいける。すると、51枚が32枚に減るんですね。郵送料も下がると思うんですけれども、こういった改善というのはできないんでしょうか。

障害者施策課長

券については特別な様式とかがあるわけではございませんので、研究をさせていただきたいと思います。

中村 康弘

よろしくお願いします。

渡辺富士雄 副委員長

青木さちえ委員、質問項目をお知らせください。