コロナ禍における区財政と資金調達の在り方
私のほうから1点。
午前中の質疑の中で、区長が財政に対しての御答弁をされました。その中で区長は、現在は非常事態であるというふうにおっしゃった。それは私も同意します。また、将来の見通しは誰も分からない。これも同意をいたします。ただ一方で、中長期で見れば区政が抱える課題というのは厳然として、消えるわけでなくあるわけでありまして、それに対してもしっかりどう対処していくのかということは、目をそらすわけにはいかない。これは区及び区長も同意されると思っております。
そういった見通しがなかなか分からない中で、現在のコロナ禍による非常事態、これで区財政が受ける影響というのは分からないですけれども、数十年に及ぶというものではないというふうのは、何となくそういう理解をしています。せいぜい数年あるいは四、五年じゃないかなというふうなことを、感覚的と言ったら語弊がありますけれども、そういうふうに思うわけであります。
そういったところでいけば、これから数年、あるいは四、五年が本当に財政にとっての踏ん張りどころ。長期的に見れば、状況はまた改善してくるであろうというふうな状況。長期的に見ていけば、資金調達の在り方という部分に関しても、関谷部長のほうからも、特別区は赤字区債が発行できない、そういう構造になっていると、そういう課題の御説明がございましたけれども、あらゆる可能性を検討して、できるだけ今の段階での四、五年のダメージを少なくして、それで将来にもしっかりと対応できるような体制を取るというふうな資金調達、財源調達の在り方というのは、あらゆる可能性で検討していくべきじゃないかと思いますけれども、その点に関して区の見解をお聞きいたします。
我々もいろいろそういうことに精通した幹部職員もおりますし、また、議会の中村委員はじめ様々な議員の方の御意見もよくお聞きをして対応していかなきゃならないというふうに思っています。
先ほどいろいろお話しさせていただきましたけれども、中村委員がおっしゃるように、これがずっと何十年も続くというふうには思っておりません。ただ、これまでにないことであって、ある意味では、ちょっと大げさに言えば、本来国民に勤労の義務があるんですけれども、働くな、動くな、それから勉強するなみたいな──勉強するなとは言ってないわけだけれども、義務教育が実際実行できない。全く変な形になって、違憲状態がずっと続いたみたいなことなのかもしれませんけどね。ただ、不思議なことに、例えばこれで株価が大暴落しているとか、地価が大幅に下落をしているとか、そういうようなところはないですよね、今のところ。だから、市場としても、何十年、これはもう取り返しのつかないことなんだというふうな評価にはなっていないんだろうなという気もするんですね。
ただ、この異常な状況というのは、コロナの抜本的な治療方法、薬も含めて、そういうものがきちっとできるまでは、やはりどこかでみんな萎縮しながら生きていかなきゃならないというのも実際なんだろうなというふうに思います。それが反映して経済活動が縮小しますから、税収に反映される。そして、それがまた区民への行政サービスにストレートに影響が出ないように、我々、創意工夫しなきゃならないと思いますし、頑張らなきゃいけないところは頑張らなきゃいけないだろう。
そういう意味で、様々な歳入の方法も考えなきゃいけないだろうと思いますけれども、ただ、これは杉並だけの話じゃないので、やはり国全体として、最終的には、この国難の状況に対して政府がどういうような形のスキームをつくるのかというのが一番根本にあるのかなというふうに思っています。その制約の中で、前提の中で我々はベストを尽くして臨まなきゃならない。
ちょっと長くなりますけれども、振り返ってみると、3月から4月にかけて本当に危機的な状況で、私もあのときは、このままいったら本当にニューヨークみたいになっちゃうんじゃないか、イタリア、スペインみたいになっちゃうんじゃないか。確かに区内の病院の最前線の状況というのは、それだけ非常にせっぱ詰まった、悲壮感が漂うような状況であったことも事実です。したがって、医療崩壊がどんどん進んでいった場合は、本当に地域社会が崩壊していくということになる、その恐怖心もありましたし、何とかここでそこだけは食い止めなきゃならないだろうという思いで施策を進めたということがあります。
その後、緊急事態宣言下で、結果としては感染者の増大には歯止めがかかり、そして今は、区内でも自宅療養者はようやくゼロになったんですね。それで、その間にいろんな知見が少しずつ蓄積されて、感染の危険な時期だとか、それからどうやって──ウイズコロナという、どこかの知事みたいに何でも横文字にするのは私も好きじゃないんです。だけど、ウイズコロナというのも本当に考えていかなきゃいけないのかなというふうに思っています。
ただ、そういうことを考えると、緊急事態宣言で感染増大にきちっと歯止めをかけたということはよかったと思います。あのままいったら完全に病院は崩壊し、地域医療は崩壊していましたから。それを食い止めて、ただ、今後安易に、私、自粛というのを乱発するのはちょっといかがなものかというふうに思っています。できるだけ、それこそウイズコロナで、完全に正常には戻らなくても、できるだけ正常に近い形、つまり、それぞれの経済がちゃんとやっていけるような形にするにはどうしたらいいかという視点で、我々はそのサポートの仕方を考えていくというふうにしないと、あおってあおって、脅かすばかりだったら駄目だと思うんですよね。
したがって、今段階的に緩和をしていっていますけれども、要は、感染者も必ず次の波が来て増えていくだろうと思いますけれども、これまでの教訓をしっかりと踏まえて、はっきり言って、2月、3月、4月は、国も東京都も私、大幅に後手に回ったと思っているんですよ。そのことが医療崩壊になった。だから、そういうふうにならないようにきちっとやって、できるだけウイズコロナで乗り越えていくという形を取っていくことが大事だ。それをやれるかやれないかが、自治体なり国なりの財政運営に直結するというふうに思っていますので、そういう気持ちで取り組んでいきたいと思いますし、要所要所でまたいろいろ皆さんからアドバイスをいただきたいと思いますので、ぜひまた御指導、御鞭撻をよろしくお願い申し上げたいというふうに思います。
杉並区議会公明党を代表して、議案第63号、一般会計補正予算(第4号)について賛成意見を述べます。
質疑を通して、今回の補正予算に含まれる事業の内容について、その緊急性、妥当性が認められると判断いたしました。
また、質疑の中で、基金の活用や区債の発行といった財政についての議論がございました。喫緊のコロナ対策に全力をこれからも挙げていただくとともに、今後の中長期的に必要な行政需要にもしっかりと対応していくには、どのような資金調達の仕方が考えられるのか、全体最適、長期最適の視点でこれからしっかりと検討していただくことを要望して、賛成といたします。
ほかに意見はありませんか。──ないようですので、意見の開陳を終結いたします。
それでは、採決いたします。
議案第63号令和2年度杉並区一般会計補正予算(第4号)について、原案を可決すべきものと決定して異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
旧杉並中継所跡地利用と防災拠点整備
じゃ、何点か質問をさせていただきます。
まず、報告事項の旧杉並中継所に関して何点かお聞きいたします。
1つは、先ほど、地域の方々のお声もしっかりと反映していく、聞いていくというふうなお話がございました。この地域は、多分所管の方も御存じだと思いますけれども、環8より西側、なおかつ西武線より北側、このエリアには一切区の集会施設等はないということで、地元の町会の方々が日頃から御苦労されているというふうなこともありまして、地域の活動に資する、例えば集会室ですとか、そういったもののニーズというのは高いというふうに私も考えておりますので、この点に関してしっかりとお含みおきいただいた上でこれから御検討いただきたいという、これは要望でございます。
1点目が、消防団の複数の分団が操法訓練で利用されております。昨今、時節柄、そういったことを訓練できる場所がなかなかないということもありまして、これから新たな施設利用という形になって、こういった消防団の操法訓練の場所としてはこれからどうなっていくのかということを、ちょっとお考えを聞かせていただきたいというのが1点目。
2点目は、これは防災拠点ということもありますけれども、当然ながら、地震とともに水害ということもございます。一昨年の集中豪雨のときに、近隣の井荻駅の地下歩道に水がたまりまして、エレベーターが数か月使えないということもありましたけれども、当然この施設も地下に掘っていく施設でございますので、そういった水害対応、防水対応に関してはどういうふうな考え方であるのかということが2点目。
3つ目が、先ほどもございましたけれども、隣接している保育園があります。防災拠点に隣接した保育園というのはどうあるべきかというか、逆に、保育園に隣接した防災拠点というのはどうあるべきか。防災拠点としての施設と隣接した保育園との関係性というのはどのように考えているのか、その辺に関していかがでしょうか。
各消防団が、操法訓練、そういったものの準備というか訓練で活用しているということは、こちらも承知してございます。今後サウンディングの中で、防災拠点というのも発災した後の活用でございますので、日常の使い方がどうなるかといったところでいろいろ研究をしてまいりたいと考えてございます。
もう一つ、浸水のお話でございますけれども、防災拠点として倉庫を整備するという中で、特に施設の形状が地下に入っていくというような形状でございますので、浸水対策については、改修の中で万全を期してまいりたいというふうに考えております。
様々、御丁寧に御答弁いただきまして、ありがとうございました。ぜひよろしくお願いいたします。
最後に1点だけ。事務事業概要で、今回、会計管理室長に新たに財政課長も経験された森氏が就任されたということで、これまで私も様々な機会に公会計制度の活用と財政への関係性というところで質問してきたわけでありますけれども、今回御就任するに当たって、公会計の今後の区財政に対しての考え方、活用の仕方というのをどのようにお考えか、最後にお聞きして、終わります。
会計管理室では公会計を所管しているということでございますが、私自身が財政課長であった時代から、中村副委員長からは常に公会計を利用した財政運営なり政策決定ということを言われていて、政経部にいた頃には、それはなかなか難しい課題だなと自分自身感じていたところでございます。
今現在、立場が変わって、公会計を全庁的に広めて、それを普及させていくという立場になったということでございますが、そうした過去の経験も生かして、全庁的に公会計を生かせる体制に取り組んでまいりたい、このように考えているところでございます。