平成29年4月17日 総務財政委員会

ビーチバレーコートの活用計画とオリンピック・パラリンピックへの参画

中村 康弘

では、私のほうから、本陳情審査に関しましてるる質問させていただきたいと思います。
 まず、本件に関しましてはこれまでも、先ほど委員長も述べられたとおり、昨年度は補正予算もありましたし、前回の議会で請負契約に関しても審査がございまして、いずれも可決、成立しております。私もこの議案に賛成してきた立場でもありますので、ビーチバレーコートの今後の活用計画についてのみ確認をさせていただきたいと思います。
 これまでさまざま議会でも、当委員会も含めて議論されてきた本件でございますけれども、私が理解するにおいては、本施設、ビーチバレーコートを設置する意義といたしましては、まず1つ目は、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催に絡めた、その参画も含めた取り組みを通して地域の活性化を図るというもの。2点目といたしましては、ビーチバレーを初めビーチサッカーやビーチテニス等、多様なスポーツの振興を進める1つの拠点としていきたいという考えがあるということ。3つ目は、砂場を利用して、子供から高齢者まで幅広い世代の健康増進施策の推進をしていくというふうなことなどが挙げられると考えております。
 そこで最初に、オリンピック・パラリンピック競技大会への参画という点について伺います。このビーチバレーコートの1つの特徴は、国際規格による常設のものということでありますけれども、事前キャンプや、また、ビーチバレーの外国チームを誘致して練習会場として活用していただく、そういうふうな考えが区のほうにはあると理解しております。この取り組みに関しては具体的にこれからどのように考えて計画をしているのか、どのように取り組みを進めていくのか、その辺、お聞かせいただきたいと思います。

大和田伸 委員長

傍聴人より撮影、録音の申請が提出されましたので、これを許可いたします。

中村 康弘

さまざま、これは国際的な動きにもなりますので、実現するしないというのも、当然、区が今一方的に決められる話じゃないと思うんですけれども、実現への見通しについては、今区はどの程度考えているんでしょうか。

スポーツ振興課長

こちらの永福体育館でございますけれども、国際規格のビーチコートに加えまして、アップができる体育館、そして筋トレができるトレーニングジムも一緒につくっているところでございます。以前、日本バレーボール協会の役員の方にお話をしたところ、アスリートの方々が練習するには非常に魅力的な環境であるという御意見をいただいたところでございます。
 また、組織委員会のホームページで、今、ビーチバレーボールのキャンプ地誘致を行っているのが宮崎県の日向市の1カ所だけということから、こうしたことも踏まえて、実現の可能性は高いのではないかと考えているところでございます。

中村 康弘

仮にそれが実現したと仮定しますけれども、その場合、地域の活性化及び区民及び地元が受けるメリットについては、どのようにそれを還元というか、活性化を図っていくかというふうなところについてはどのように考えているのでしょうか。

スポーツ振興課長

キャンプ地誘致のメリットにつきましては、区民の方々のオリンピック開催に向けた機運の醸成や、選手との触れ合いを通した国際交流や青少年の育成、そして地域経済の活性化やスポーツ振興など、いろいろメリットがあると考えているところでございます。
 今後外国チームからアプローチがありましたら、区としてもメリットが生かせるように、区民向けの公開練習や交流会の開催ができるよう調整を行うほか、実現すれば、外国チームの母国を知るための学習会の開催や永福体育館でのパブリックビューイングなどをやりながら、区民が応援し、また地域の活性化につながるような仕組みを考えていきたいと考えているところでございます。

中村 康弘

ぜひその辺に関しては引き続き努力をしていただきたいと思います。
 とはいえ、オリパラに関しては2020年で終わってしまうということでありますので、それ以降も、もし仮にできたとしたら国際規格を満たしているという、これは1つのアピールというか売りになると思います。それを生かした形での活動、その点に関しては、オリンピック・パラリンピック以外で、どういった形でこの施設の活用を考えているのか、その辺に関してはいかがでしょう。

スポーツ振興課長

オリンピック後の活用なんですけれども、この施設は区立の体育施設で唯一、国際規格でつくっているということで、トップアスリートの利用に供せる施設だと考えているところでございます。ですから、今後は、こうした施設を活用しながら、区民がトップ選手のプレーや技術を目の当たりにする機会をふやしていきたいと考えてございまして、国内でも、日本バレーボール協会が公認するビーチバレーの大会も多数行われておりますので、そうしたところの開催も検討しながら活用を考えてまいりたいと考えております。

中村 康弘

今お話ございましたが、ビーチスポーツについては、スポーツ人口が少なく、仮につくったとしても施設を利用する人が少ないのではないか、そういうふうな意見もあると思います。そうした中、この4月に大田区でビーチコートが整備されたということでありますけれども、4月なので、まだ1カ月もたっていないんですけれども、その利用状況について、また種目等、区はその辺の状況に関しては把握しているでしょうか。

スポーツ振興課長

大田区の取り組みでございますけれども、羽田空港近くに、ビーチコートやフットサルコートを備えた大森東水辺スポーツ広場をこの4月からオープンしました。3月25日に落成式が行われまして、約1万人ぐらいの方が見えられて、ビーチスポーツのトップアスリートによるデモンストレーションや体験講座、そして子供向けには砂場で宝探し遊びを行うなどして、大いに盛り上がったと新聞でも報道されてございました。
 利用状況ですけれども、今、4月から土日を中心にビーチテニスやビーチバレーで活発に利用されていて、今後は、より一層利用いただくために、ビーチスポーツの講習会も積極的に取り入れていくということを区のほうから聞いております。

中村 康弘

ちょっと角度を変えて、健康事業への活用、先ほど私が引用させていただいた3つ目の意義に関して伺っていきたいと思いますけれども、砂場を利用した高齢者の健康事業については、これまでも議会の中でもさまざまやりとりがありました。その効果について、学術的な裏づけ、これも前回の予算特別委員会でも議論になりましたけれども、それに関して区はどの程度把握しているのか。あれば、内容についてお示しいただきたいと思います。

スポーツ振興課長

以前もちょっとお答えしたこともございますが、研究としては、県立広島大学の大塚教授が砂地歩行の研究の中で、各種の実験の結果から、砂浜のはだしウオーキングは下肢筋力の強化訓練効果やバランス訓練効果が高いということで、こうしたはだしの砂地歩行を推奨してございます。
 また、日本福祉大学の荒深教授の研究では、「高齢者に対する砂場を活用した運動の効果について」という研究がございまして、こちらとしては、足指の力の向上などに貢献するといったことから、高齢者の運動の1つの場として砂場を利用できるのではないかというような研究が行われております。

中村 康弘

今そういった研究状況に関して内容をお示しいただいたわけでありますけれども、具体的にそういったことを行っている実例というのはあるのでしょうか。それに関しては、区は把握しているでしょうか。

スポーツ振興課長

砂場を活用した高齢者の健康事業の実践例でございますけれども、名古屋市にあります、ほほえみあるけるデイサービスという事業所では、事業所内にトレーニング用の砂場をつくって、歩行に必要な筋力の向上に力を入れたデイサービスを行っているとのことでございます。こちらの事業所におきましては、砂場というのが通常の歩行時に比べて二、三倍のトレーニング効果があるといったこと、そしてまたバランス能力の向上にも適しているということから、爪先立ちや四股を踏むなどの歩行に必要な筋力トレーニングを高齢者の方々を対象に行っていまして、非常に効果が上がっているというような聞き取りを行ったところでございます。

中村 康弘

名古屋でデイサービスでやっているということですね。こういった事例、多分探せば名古屋以外にもさまざまあるんじゃないか。実際研究も進んでおりますので、そういったことも積極的に情報収集して、さらに区としても研究しながら、区も健康づくり推進条例というのもありますので、健康寿命の延伸という部分においては、さまざま要因はあります。ここでは詳しく述べないですけれども、ロコモティブシンドローム対策とか足腰を鍛えるということは、これから大変大切な方向性であると思いますので、しっかりとこういったところも施策の充実を進めていただきたいと思いますけれども、最後に区の所見を伺います。

スポーツ振興課長

ビーチコートにつきましては、ピーチスポーツの振興のみならず、区民の健康増進に寄与する施設という可能性がかなり高いものだと、私、考えているところでございます。今委員からもお話がございましたように、砂場を活用した健康事業を研究している方々がおりますし、また実践例もございますので、そうした事象を広く集めて研究するとともに、ビーチコートをつくっている自治体が多々ございますので、そうしたところと意見交換をしながら、より一層、スポーツの振興、そして健康増進の施策に取り組んでまいりたいと思います。

中村 康弘

28陳情第20号旧永福南小学校跡地のビーチバレーコート建設計画に関する陳情について、杉並区議会公明党といたしまして不採択の意見を申し述べます。
 本施設は、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会への参画や、多様なスポーツの振興、さらには多世代にわたる健康増進策といったその設置については、多面的な意義があると考えます。あわせて、当初の計画からも見直しを行い、施設内に60名程度の保育定員を確保するなど、待機児童対策についても寄与するものとなります。したがい、本件に関する現行の区の計画については、妥当性、合理性があると考えます。
 こうした本施設整備が有する意義について、今後の運営面においても充実を図るとともに、区の内外に向けて広くPRに努めていただくことを要望しておきます。
 以上です。