平成22年9月30日 決算特別委員会

情報化政策と情報システム運営費の経年変化

中村 康弘

情報化政策について、あと施設管理について。資料は、情報化に関してはNo.541、施設管理に関しては151番と、あと施設白書に関して質問させていただきます。
 まず、資料541番に基づいて、情報化政策に関しては、非常にお金もかかる事業、政策でございますけれども、ここ数年及び21年度の情報システムの運営費の経年変化について、この資料に基づいて、17年度から21年度の決算額、さらには22年度の予算額を、合計で結構ですのでお示しください。

情報システム課長

まず、17年度の合計額ですけれども18億718万余、18年度が22億2,035万余、19年度が24億8,096万余、20年度が21億8,215万余、21年度が20億6,611万余でございます。22年度の予算でございますが、17億1,849万余でございます。

中村 康弘

17年度から19年度までがっとコストが上がりまして、19年度をピークに、20年度、21年度、そして本年度と総額が下がっております。この要因、背景についてどのように分析をされているのか、また、今後の情報化運営管理のコスト削減への取り組みについてどのような考えをお持ちなのか。

情報システム課長

19年度をピークに21年度まで下がっております。この要因、背景といたしましては、まず内部情報関係、文書事務等々開発してまいりましたが、それが一段落したということでございます。
 今後のコスト削減でございますけれども、こちらのほうは、改修や開発、制度改正等ございますが、職員を最大限に活用していくとともに、時代に対応した機器を選択いたしまして、コストを下げてまいりたいと考えております。

中村 康弘

情報システムに関しては、費用対効果というのが非常に見えにくい製品というか分野だと思います。そういう意味においても、ただ、一方で20億前後、毎年予算がかかっておりますので、いかにこのコスト効果を上げていくかというところが非常に大事だと思いますけれども、今後、目標とか、どういったところを設定していくのか、その辺に関してはどういうお考えでしょうか。

情報システム課長

今後の目標でございますけれども、ちまたでオープン化、オープン化といいまして進んでおりまして、また、総務省のほうではクラウドコンピューティングなんていうものも発表しておりますけれども、そういった技術の進歩をにらみまして、研究を重ねてまいりたいと思います。また、現状でもリースまたは備品の買い上げ等をやっておりますが、そういったものは1年違っただけで大分金額も違ってまいりますので、そういったものに常にアンテナを張ってコスト削減に努力してまいりたいと思います。

中村 康弘

それで、杉並区情報化アクションプラン、平成20年6月に改定されたものがあります。22年度までということですので、ことし最終年度を迎えるアクションプランがあります。まだ半年残っておりますけれども、今回のアクションプランの改定の主な内容はどういう内容だったのか、また、22年度までの取り組み目標、進捗はどのようにこれまで達成されてきたのか、どういう認識をお持ちか、総括的な考え方をお聞かせください。

情報システム課長

今回の改定の主な内容でございますけれども、こちらのほうは、新たな取り組みとしまして16項目ほど、また、継続する取り組みとして34項目ほど挙げまして、それを実施してきた次第でございます。22年度までの取り組み目標でございますが、電子収納、システム調達ガイドラインの徹底等ございますが、こちらのほう、1つ1つ着実に進んでいると認識してございます。

中村 康弘

今、電子収納等のお話がございましたが、アクションプランの中身でこれからちょっとお聞きしたかったんですけれども、まず1番目の大きな政策の方向性としては、顧客志向、区民ですね、ユーザー志向の行政サービスの実現という目標がありました。その中では、電子申請の拡充や、先ほどおっしゃられた電子収納サービスの実現もあります。この第1番目のカテゴリーの区民志向の行政サービスの実現という部分では、どの程度まで実現したというふうに、今回のアクションプランでお考えでしょうか。

情報システム課長

まず、電子収納につきましては先ほど申したとおりでございますが、インターネットによる申請でございますが、21年10月に条例の整備を行いまして、その後、全課に調査をいたしまして、インターネットによる申請ができるかどうか等々、検討を重ねた結果、現在、職員の採用をインターネットを通じてできる、また、昨年から特別徴収義務者の給俸、こちらのほうの申請をインターネットを使って受け付けることができるようになっております。総じて目標に向かって着実に進んでいると認識しております。

中村 康弘

このカテゴリーで、さらにこううたわれております。情報格差の解消と情報リテラシー向上支援として、区立施設のパソコン利用環境整備、具体的には区立施設に無線LANを敷設するとあると、ことしの予算委員会で渡辺委員が質問しまして、当時の情報システム課長は、現在敷設済みのあんさんぶる荻窪の利用状況や、他の自治体で同様のサービスを展開している先進事例等を検討して、拡充の方向で考えていきたいとの答弁がありました。本事業の状況は現状どのようになっておりますでしょうか。

情報システム課長

無線LANにつきまして私どもも検討しておりまして、実際、無線LANの事業者等たくさんございます。その事業者と契約するのは個人でございまして、どの施設にどういった無線を配置するのが一番効果的であるかとか、そういった部分も含めて検討しておりますが、ここに来まして、総務省の外郭団体ですか、それがまた公衆無線などを使った通信方法なども実証実験を進めているような状況がございますので、そういったものを見きわめながら、さらに本格的な検討を進めていきたいと思います。

中村 康弘

本格的な検討ということでしたので、ぜひ具現化をしていただきたいと思うんですが、本区には20代、30代の方々が約18万人おられまして、全人口の約3分の1という方がこれらの世代になります。ちまたでニュース等でも出ておりますけれども、iPhoneやiPadを初め、インターネットのモバイル端末の爆発的な新しい展開という形で普及が始まっております。彼ら20代、30代、こういった製品のユーザーに関して、日常生活においては非常に重要なコミュニケーションツールというふうにもなっていると思います。そういった彼らの生活形態において、高速に大量のデータを安く受発信していく、すなわちコミュニケーションをこういった形で図っていくというふうなことが進んできているわけですけれども、そういう意味では、ネット環境整備のニーズは、こういう世代に関しても大変高いのではないかというふうに思います。
 高円寺などは若者のまちという形で従来からも人気があるまちでありますけれども、こういった方面にも杉並区が1つの先進的なモデルとして取り組みを進めていくことによって、さらにこういった若者世代の利便性を高めていくということも1つの政策の方向性としては有効ではないかというふうに考えております。
 先般の予算委員会での質問では、渡辺委員は、この環境整備ということで、Wi-Fi化という言葉を使っておりましたけれども、例えば杉並区丸ごとWi-Fi化という形で、どこでも無線LANが使用できるような環境整備を進めていく、それぐらいの大胆な発想で進めていってはどうかというふうに思いますけれども、もう一度その辺の決意をお聞かせいただけますでしょうか。

情報システム課長

確かに、Wi-Fi化、今実際にスタートしております。こちらのほうは、WiMAX等複合的に結んで通信ができるシステムだと思いますけれども、区全体と申しましても、こちらのほうは私どものほうでは通信事業者が進めていくものだと認識してございます。

中村 康弘

当然、区が独自で設置するというケースもありますけれども、先ほど言ったように、例えば場所を提供して通信事業者にそういうことをやっていただくような環境を整える、いわゆる協働ですよね、そういったことも1つの方向性の考え方だと思いますので、ぜひともこういったことも前向きに検討して実現をしていただきたいと思います。
 昨日来、電子地域通貨のことも出ていますけれども、こういったことも、こういうインフラを整備することによってトータル的なコストが下がり、また利便性も高まるということも関係してくるのではないかと思いますけれども、その辺も含めてどのようなお考えでしょうか。

情報システム課長

地域通貨だけではないと思いますが、どのようなシステムを構築するかによって、無線LANが必要とされるかどうかというのも決まってくると思います。ただ、現実的に、個別に有線を引いてシステムを構築するよりも、無線を使ったシステムのほうが利便性も当然ありますし、コストも下がるものだと私どものほうでは考えてございます。

中村 康弘

個別なケースはこれぐらいにしておきまして、先ほどの情報化アクションプランに戻らせていただきますが、2番目のカテゴリーとして、区民との情報共有とパートナーシップの充実ということで、例えばホームページの充実やGIS、SNS等の活用がうたわれておりますけれども、このカテゴリーに関しては、パートナーシップの充実という角度においては、情報化はどの程度まで進んできたのか、その辺に関してはご所見はどうでしょうか。

情報システム課長

ホームページの充実でございますが、こちらのほうは常に検証しておりまして、充実をさせているという状況でございます。
 また、GISでございますけれども、GISにつきましては、例えば各課がエクセルで所有している住所を地図に反映したりとか、現在では、ごみの集積所2万5,000件ほどありますが、こちらを地図上に反映させたりとか、そういったことで使えるようになっている状況でございます。

中村 康弘

次の3番目のカテゴリー、行政経営の革新と基盤整備に関して、学校業務の情報化や地域情報プラットホームの検討等が挙げられております。これらについての達成度はどうか。

情報システム課長

学校業務の情報化でございますけれども、こちら、19年度にパソコンを入れまして、20年度に校務システムを構築してございます。また、昨年度におきましては、スイッチパソコンと校務パソコンを併用しているのがちょっとコスト的にもかかりますので、そちらのほうを統一した形で運用を始めているところでございます。
 また、地域情報プラットホームでございますけれども、こちらのほうは、本来、進めるに当たって、電気、ガス、金融等と結びつけたシステムを構築するというねらいもありますが、ホストコンピューターの最適化を今検討しておりまして、そちらのほうで報告が今年度中に出せればよいかと思っている次第でございます。

中村 康弘

じゃ、セキュリティー対策は現状どのような状況でしょうか。

情報システム課長

セキュリティー対策でございますけれども、こちらのほう、当区の場合、以前からプライバシーの保護、セキュリティーに重点を置いてやっておりますけれども、ISMS、ISOの名前が変わっておりますけれども、こちらのほうでも毎年度審査を受けておりまして、21年度におきましては、ストロングポイントという形でお褒めをいただきまして、住基ネットにつきまして総務省から130項目ほど審査する部分がありますが、それを漏れずにやるために、ICとなるものも私どものほうで開発しまして、それでストロングポイントというお墨つきですか、いただいております。

中村 康弘

情報化アクションプランですけれども、今年度で一応一段落ついて、23年度以降、また次の展開に進むわけでございますけれども、来年度以降、この情報化に関してはどのような方向性で考えていらっしゃるのでしょうか。溝江情報政策監もいらっしゃると思いますので、その辺の方のお力もおかりしながら、今後の情報化の考え方について、概略で結構ですので、お考えをお示しください。

情報システム課長

今後の情報化行動計画でございますけれども、基本構想との絡みもありますが、私どもでは、第1にプライバシー保護と情報セキュリティーに万全を期しまして、あくまでもツールとして、ICTをいかに活用していくかということを政策監ともども検討してまいりたいと思います。
 なお、最新の技術を利用するということは政策監によって常に言われておりますので、その辺も注視していきたいと思います。

中村 康弘

よろしくお願いします。

区有施設の老朽化対策と本庁舎改築費用の扱い

中村 康弘

 続きまして、施設管理に関して、施設白書に基づいて何点か質問させていただきます。
 まず、たびたび話題となっております、区有施設の老朽化に今後直面する、今後30年間で2,800億円の改築改修が必要であるということなんですけれども、この報告書には、本庁舎に関しての改築費用というのがこの2,800億円の中に含まれてないと思うんですけれども、これはどうしてなんでしょうか。

営繕課長

本庁舎は一応含まれてございまして、70億円程度ということで……

中村 康弘

改修でしょう。

営繕課長

はい、改修として。この施設白書につきましては、改修改築ということで概算を積み上げているところでございます。

中村 康弘

改築は含まないんでしょうか。改修のみでしょうか。

営繕課長

改修改築を含めた金額で示しているというところでございます。

中村 康弘

改築費用は除外していると書いていますけれども。

営繕課長

改修というのが、大規模な改築改修ということを念頭にしてございまして、小規模なところについては保全業務の中で計画していくということで、この計算については、部分的な改修じゃなくて、躯体工事をいじったり大規模な改修を含めたものを含めた累計ということで計算してございます。

施設再編における優先順位づけ作業の開始時期

中村 康弘

それが78億ということですか。──わかりました。じゃ、また後でゆっくり説明してください。
 今後、施設のあり方を見直して、2,800億円の30年間での財政支出の予定があるということで、いかにして効率性を上げ、コストを下げていくかということに関しても、方法論に関してさまざま述べられております。施設白書の93ページ以降にそのことがまとめられておりますけれども、まず1点目として、行政評価等を踏まえ、施設の必要性の優先順位づけを行い、優先度の高いものから計画的に整備することが求められると書いております。この優先づけの作業というのはこれから具体的に取り組んでいかれるんだと思いますけれども、いつごろからどのようにして始められるんでしょうか。

営繕課長

申しわけございませんが、これにつきましては、4月に改定をいたしまして、今後の施設改修改築の基本的な方針を提言させていただいております。具体的な作業につきましては今後の課題ということで、今後検討していくということで、行政計画を策定していく中であわせて検討していきたいというふうに考えてございます。

中村 康弘

では、今回は、このあり方ということに関しては問題意識を一応述べただけで、基本計画等の策定の後、今後具体的な取り組みをしていくということなんでしょうかね。その辺に関しては、営繕課長がいいのか財政課長かあれなんですけれども、今後の中長期的な大きな財政負担にもなると思いますけれども、基本的にはどういう考えでこの2,800億円なるものを今後とらえていくのか、どういった形でこれをマネージしていくのか、その辺の基本的な考え方というのはどうなんでしょう。

企画課長

区長の所信のほうでも述べておりますとおり、今後、大きな改築等の需要に対して、改めて総合計画等を策定していく中で、多面的に再編整備等も含めて検討するとしてございます。それで、いずれにしても、地域的な区民センターなどの施設のほか、全区的な施設もございます。そうしたものの現状をそのまま改修改築したとすれば2,800億というのが施設白書の考え方ですから、新しい体制の中で、新しい考え方の中で、総合計画等を通じて全体をどういうふうにやっていくか、財政的なことも含めて十分検討して明らかにしてまいりたい、こんな考えでございます。

中村 康弘

先ほどの区有施設のあり方そのものの考え方をもう一度整理して、なおかつ方法論として、今後の補修、予防保全も含めてどういうような形でやっていくのか、そういったところをしっかりと検討していくということを理解いたしましたので、その辺に関しても両方面で最適化を図っていただきたいというふうに思いますので、どうぞよろしくお願いします。

島田敏光 委員長

それでは、川原口宏之委員、質問項目をお知らせください。