財務書類の事前提供と区政運営・行政改革
財務書類に基づいての区財政について、区政運営について、あと行政改革について質問します。
まず、ちょっと要望なんですけれども、今回の杉並区財務書類に関してですけれども、今年度の決算に関して、いただいたのが2日前ということで、概要版は区政経営報告書はいただいているんですけれども、本来の意味で今回の財政に関してしっかりと審議をする上で、もっと事前に、これと同じタイミングで1カ月ぐらい前にいただけないものか。さまざまご苦労はあるとは思うんですけれども、大変恐縮でございますが、その辺に関して、今後の改善という意味でお考えをお聞かせいただきたいと思います。
同じタイミングでということでございますが、私どもとしましては、区政経営報告書をまず先にということで、重きを置いて重点的に取り組みました。そういったところでのご理解をいただきたいということと、そういった作業を通じまして、今回、注記や附属明細書を盛り込んだ財務書類を出させていただいたというところでございます。
今後は、そういった作業を通じまして、できるだけ工夫を凝らして、なるべく早い時期にお示しできるように進めていきたいと考えてございます。
ぜひよろしくお願いします。
では、本題に入ります。区政経営報告書の154ページ以降、一般会計と特別会計を合わせた単体の財務諸表4表をもとに、区の財政状況はどうだったのかということについて伺っていきたいと思います。
まず、貸借対照表、バランスシートについてですけれども、全体を俯瞰した上で、左側の資産の部と右上の負債、そして右下の純資産と大きく3つに分かれます。また、特に資産については、金融資産と非金融資産に分かれます。今言った金融資産、非金融資産、負債、そして純資産、それぞれについて20年度と比較して昨年度はどうだったのか、この1年間の変動状況についての区側の認識を、概要で結構ですのでお示しください。
まず、金融資産でございますが、基金の取り崩しあるいは税収等々の減収によりまして、金融資産が58億の減、投資の資産が36億円で、トータルで94億でございます。
それから非金融資産につきましては、事業用の土地の再評価によりまして、467億円が増加になったというところでございます。
一方、負債につきましては、起債の償還などを行って、将来の区民負担を減らすということで、125億円の減というところでございます。
純資産につきましては、土地の再評価や補助金の増などによりまして、407億円の増加というところでございます。
金融資産について伺いたいと思うんですけれども、今ご説明があったとおり、20年度が793億から700億円ということで、100億近く、94億減っております。今ご説明あったとおり、基金の取り崩しと税収の減収というのが大きな要因と思われますけれども、気になるのは、ここにも書かれておりますけれども、貸倒引当金のところでマイナス計上されております。この貸倒引当金のここにマイナス計上する意義と、どのような計算根拠に基づいてこれを計上しているのか、それに関してもお示しください。
この貸倒引当金のマイナス計上につきましては、まず、この財務書類というのは発生主義に基づいて行うというところで、そういった債権の消滅をあらわすというところでマイナスの表示。それから3カ年の不納欠損に基づきまして、平均の不納欠損率を掛けまして、ここに計上したというところでございます。
貸倒引当金が平成20年度では14億計上して、21年度では12億となっている。今ご説明あったとおり、過去の不納欠損の3カ年の平均というか、指数を掛けて計算しているとのことですけれども、先ほど来議論されておりますとおり、収入未済額が昨年度は過去5年間で最大、一方、不納欠損額は過去5年間で最少というふうなことを考えますと、今後、例えば3年、4年、5年、6年後の財務諸表に関しての金融資産という部分に関しては、貸倒引当金以上の財政リスクというものが、金融資産に対する影響というものが出てくるのではないかと思われますけれども、それに対して区の認識を伺います。
まず、この点につきましては、ご指摘のとおりだと考えてございます。
それから、先ほど来納税課長のご答弁もございますように、昨今の経済状況からこういった状況があらわれているのかなと思ってございます。収納の機会の拡大や滞納整理の強化など行って、徴収に努めていっていただきたいというふうに考えているところでございます。
公共資産(非金融資産)評価額増加の算出根拠
続いて、非金融資産、いわゆる公共資産と呼ばれているものですけれども、全体で1兆4,360億円、このうち売却不可能な資産、いわゆるインフラですね、道路、公園、橋などのインフラ資産が約1兆円、これは20年度とはほとんど変わっていない、横ばいです。
一方、先ほどご説明がありましたとおり、区が保有している無形、有形の固定資産、事業用資産と呼ばれますけれども、これが467億円増加した。先ほどのご説明にあったとおり、これは土地評価額の再評価によるものということですけれども、1年間というか、前回の評価のときに比べて462億円、16%増加をしているということですけれども、これはどのような仕組みで、例えば何年ごとにどういったことを根拠に評価額を算定しているのか、それに関して概略お示しください。
まず、これは東京都の固定資産の概要調査という冊子がございまして、その中から、杉並区をプロットしていまして、その評価額によって行ったというところでございます。回数については3年に1回、これはルールに基づいて行うというふうになってございます。
負債の部「預り金(保管金等)」の変動要因
次に、負債の部について伺います。
負債合計額は871億円の20年度から、746億円ということで、125億減少しました。これは負債が減ったということで喜ばしいことなんですけれども、主にこれは区債の償還が大きい要因となっていると思われます。ただ、一方で、貸借対照表の中で、「預り金(保管金等)」とありまして、これが20年度が66億、21年度が33億と30億変動したということなんですけれども、そもそもこの「預り金(保管金等)」とは何なのか。また、これは1年間で30億も変動するようなものなのかどうか、この辺に関しても認識をお示しください。
このところにつきましては、雑部金、歳入歳出外現金ですけれども、雑部金に入った都民税の一時借受金が昨年度は60億ぐらい、今年度は30億ぐらい。これは3月31日の基準日で処理を行ってございますので、その瞬間的な状況があったというところの結果でこういう数字になったというふうにご理解いただければと思います。
あと、残りの純資産に関しては1兆4,314億円ということで、昨年度より増加していますが、これも後で純資産変動計算書のときに詳しくお聞きしたいと思います。
行政コスト増加における固定資産関連費用の背景
次に、行政コスト計算書に関して伺います。
行政コスト全体で総行政コスト、左の段の一番下ですけれども、これが20年度2,003億かかったということが、21年度は2,085億に82億増加している。これはいろいろ中身を見ますと、移転支出ということで定額給付金の75億、また社会保障関係費として生活保護の諸費用が12億円増加している。これが大きなコスト増に関する要因というふうに思われますけれども、ただ一方、これに加えて、経常業務の費用として、物件費の中で維持補修費と減価償却、これもそれぞれ12億と4億円増えております。これら固定資産に関するものなんですけれども、これらの増加についてはどのような背景があるとお考えでしょうか。
まず、補助金等の移転支出でございますが、先ほど来の定額給付金とかそういうものがあったというところなんですが、いわゆる社会保障費関係、経済状況の急激な変化に伴って区民生活に影響を与えたというところで、生活保護費なんかは増えたというところでございます。
一方、経常業務費用につきましては、物件費の維持補修費につきましては、当然施設が老朽化してくるというところでの補修費等がございます。あわせて物品の減価償却費、これが年々あって、それプラス新しいものを購入したときに、初年度で減価償却を第1回目やりますので、そういったものがプラスになったというところでございます。
経常業務収益減少の理由
次に、一方で、右側の経常業務収益なんですけれども、これは逆に42億円も減少しておりますけれども、これはどういうことでしょうか。
これは特に理由というところはなかなか分析が難しいところでございますが、使用料や分担金など、あるいは諸収入などの自己収入が前年度よりそれだけ少なかったという結果でお示ししたというところでございます。
42億円は非常に大きな財源ですので、もう少し詳しくご説明をいただけますか。
失礼しました。これは前年度、国保の前期高齢者の交付金分があって、それをNWMといういわゆる純資産のほうに振りかえたというところで、それがかなり大きかったというふうになってございます。
純資産増加の意味と区財政への影響
続いて、先ほどの純資産変動計算書に関して伺います。
先ほどの資産から負債を引いたのが純資産、正味資産とよく言われる部分ですけれども、合計金額でいくと400億円以上増えているということなんですけれども、純資産とはわかりやすく言うと何のことかということと、また、その純資産の額が増加したということはどういうふうなことととらえればよろしいのか、その辺に関してお聞かせください。
まず、資産と負債との差ということが単純なんですけれども、資産を形成する場合、それなりの財源が必要になってございます。そういったものをどこに財源を充当されているのかなということを見ていただくというところがこの純資産というところでございまして、負債は償還でありますし、資産は再評価によるものの増加と減少というところでの見合いだというふうに考えてございます。
純資産は、要するに資産の部分で、借金以外の部分で、本当に杉並区保有の資産ということで、借金を伴わない資産という部分で、この部分が増えたということは喜ばしいことなんですけれども、その中身をちょっと個別に見ると、純資産が増える上においてのバックグラウンドとして、ただ、財源の調達額としては、20年度が2,201億円、21年度は2,180億円ということで、財源収入は21億円減りました。一方、費用、すなわちコストのほうは、先ほどの行政コスト計算書でも増えています。総コストが増えて収益が減りましたので、純行政コストと言われますけれども、ネットのコストが増えている。129億円も増えています。つまり減収でコスト増というのが21年度であったというふうに思われます。
では、財源を単に経常経費として使うのではなくして、資産形成のために回ったのはどれぐらいあるのかということで、固定資産形成及び長期金融資産形成に回った財源について、20年度と21年度を比較するとどのような状況かお示しください。
まず、固定資産の形成でございますが、20年度から21年度にかけてかなり、半分ぐらいになってございます。その主たる要因としましては、20年度に民間のほうから土地を譲り受けたものがございまして、それが翌年になってございませんから、そこの部分が減ったというところと、それから長期金融資産の形成のところにつきましては、積み立てする額が前年度より減っているというところでございます。
今のところ、ざっと見たところ、純資産が増えているものの、21年度は20年度に対して、コストは上がりました、収入は減りました、資産に回ったお金も抑えました、そういうことなんですよね。結果的に、21年度と20年度を比べると、21年度は大変苦労した厳しい1年間であったというふうにも言えるのではないかと思いますけれども、その辺に関しての所見をお聞かせください。
ご指摘の点がかなり当たっている部分がございますけれども、そういった厳しい中で、行政サービスをきちっと行った上で、負債を前年度より125億円減らして将来への負担を減らしたというところでの、その辺の評価は持ってございます。
今までずっとるるお聞きしたところは、20年度に対して21年度はどうだったのかという質問をさせていただいたわけですけれども、それはそれとしておいておいて、21年度単独で見た場合、杉並区というものは財政状況は、ストックとフロー両方考えてどういうふうな状況なのか。いわゆるプライマリーバランスとか、純資産と負債の比率の問題とか、その辺に関してどのような財政状況であるのかということを21年度単独で見た場合どのように評価できるのか、これは客観的にどう考えられるんでしょうか。
まず、貸借対照表から見ますと、将来への引き継ぐ資産が前年度より増えている。一方、区民が負担する負債は減っている。それから行政コストの計算書から見ますと、税収を除いた収入は92億円ありまして、そういったところでサービスはきちっと行って、不足の部分は税金で補っているというところでございます。それを純資産変動計算書の財源部分で見ますと、区民税や区あるいは都の補助金などを財源調達として、そういったものをクリアしたというところでございます。最後に、キャッシュフローの収支の計算書では、資金残高は前年度より減少しているものの、新たな起債を発行してないというところで、プライマリーバランスは、66億円ですけれども、黒字になっているというところでございます。
そうですね。結果的に、さまざま厳しい状況でしたけれども、まだまだ杉並区の財政というものは、一般的に考えても、負債の額が圧倒的に比率としては少ないですし、非常に安定していると言えるのではないか。ただ、20年度から比べればかなり厳しかった。唯一救いだったのが土地の評価額の大幅な増というところ、そういったところに結論づけられると思いますので、今後も厳しい状況は続くと思いますけれども、区の長期的な財政運営という角度に関して、これに絡めてお伺いさせていただきますけれども、先ほど来ずっと質疑が出ております、長期的に見れば――短期的に見ればいろいろな変動はあります。土地も上がったり下がったりするし、コストもさまざまな要因がありますけれども、長期的という角度で考えたときには、先ほど来話がありましたとおり、生産年齢人口が今後減少していく。一方で、高齢化率が上がっていって、さまざまな福祉関係の費用もこれから上がっていくというのがあります。それとまた、別の委員の質疑でもございましたとおり、今後30年という角度で見たときには、施設の建て替えが2,800億円ですか、これもあり得るというふうなことを考えれば、長期的に見れば非常に今後全然楽観視できるファクター、要因というものは――長期的に見ればですよ、短期的に見れば回復とかいろいろありますけれども、長期的に見れば非常に厳しいというのがあります。
減税自治体構想も、さまざま午前中も議論ございました。我々が1つ前回の質疑でも明確に表明させていただいたのは、財政のダムというところの考え方に我々共鳴できるというのがありました。単年度だけで、ことしはどうなんだ、来年はどうなんだというだけの議論でいきますと、長期的に見れば取り返しのつかないことにもなりかねない。今杉並区は非常に財政状況いいですけれども、これが5年、10年、20年、30年と、赤字もせずにこれからずっとやっていけるという保証はだれにもない。今後そういったことが危機に陥らないとも言い切れない。
そういった中で我々が今考えなきゃいけないことはどういうことなのかといったことで、私はかねてから、一般質問でもさせていただきましたけれども、財政というのは長期的に考えていくべきだというふうに考えます。そういう意味でいきまして、10年の基本構想というのもございますけれども、もっと長いスパンで、30年とかそういう単位で、これから財政の規律の保持、一方で区民満足度の向上、公共サービスの充実、こういったことをやっていく、そういった姿勢を今の世代がやっていかなきゃいけないんじゃないか、そういうふうに思いますけれども、その辺に関して区側の認識をお聞かせください。
おっしゃるとおり、かなり不透明な財政状況が当分続く。そうした中でいかに区民のサービスを確保しながら、さらに将来の杉並区の発展を考えていくのかということでいきますと、長期的な財政運営をいかにつくっていくのかということが大きなかぎだと思います。
この財務指標にいたしましても、今後の施設の更新という中で、いかに資産を長期的に形成しながら、同時に限られた財政の中で区民サービスの行政コストをいかに確保して、税金をどのようにどのサービスに使っていくのかというようなことも区民との合意もとっていくような、そういった考え方ということがこれからも必要になってくると思います。そういった中で、財務指標も含めて総合的にわかりやすい財政運営に努めていくような工夫をさらに重ねてまいりたい、かように考えてございます。
ぜひとも、また今後の議論にはなると思いますけれども、我々もまたさらに研さんを深めていきたいというふうに、とにかくよりよい将来の杉並ということを常に念頭に置いてこれからも考えていきたいというふうに思っております。
公会計制度に関して、私も、島田委員長もそうなんですけれども、従来から公会計制度の改革ということを訴えてきたこともありまして、さらによりよい議論というものを今後PDCAで深めていきたいなというふうにも思っております。
そういった中で、財政分析という指標に関してちょっとお聞きしたいんですけれども、160ページに、さまざまな財政分析ということで、財務状況の推移ということが、19年度から3カ年にわたりまして、4表に関しての指標が載っております。
その中で下4つにちょっと言及させていただきたいんですけれども、現世代負担比率、これは厳密に言いますと、現世代及び過去だと思うんですけれども、これまで負担によって積み上げてこられた資産の比率、一方、この下の世代間負担比率というのは、今後将来負担していただく資産、いわゆる借金を返していくというふうなところの比率、この2つは対になっているわけですよね。上が増えると下が減りますし、その逆もしかりというふうなことが1つ。
もう1つ、下の2つは、純資産比率、これは先ほどから申し上げた純資産が何%かということで、95%が借金の伴わない資産ということで、これもこの下の負債比率と対になっているということなので、要は財務諸表の指標が4つ出ていますけれども、実質的には2つというふうなことだと思うんですけれども、もっとほかにいろいろと充実した分析ができると思うんですね。
いろいろなところでもこういったことは、総務省のほうからもワーキングペーパーみたいなのも出ておりますし、例えば一般で言うROAという、資産に対して収益が何%かという、それの逆バージョンで、行政コストが資産に対して何%か。これは実際13%ぐらいなんですけれども、これが例えば行政サービスのコストとして、資産を持っているのに対して効率性が上がるのか下がっているのかというようなことも1つの指標にもなりますし、また、減価償却費の累積額で資産の老朽化比率というものがパーセンテージで一目瞭然に出てきますし、いろいろな形で財務諸表というものを、今後、区政運営の、将来の財政ということに関しても財政分析ができる指標がたくさんほかにもあると思うんですよね。そういうことで、今回この4つというか、2つしか示されていないわけですけれども、そういった今後の財政指標の有効活用というものに関して、今後の改善ということに関して区の認識をお聞かせください。
委員のほうからいろいろお申し出いただいたんですが、2点というよりも、我々は3点と見ているんですね。というのは、世代間負担比率につきましては、今いる人が使わないで、将来の人が使うというような見方をするという観点から申しますと、99.7と1.3が、普通ならば100になるんですけれども、100を超えているというところで、指標の見方が若干そこのところが違うということと、もう1点はご指摘のとおりであります。裏腹の関係でございます。
ご指摘のように、そういった指標についてはさまざまなところがございまして、私どもその辺は今勉強してございます。今後それをどうしていくのかというのは、検討会を設けてございますので、その中で議論をして、いろいろな形でお示しできればなと思ってございます。
わかりました。さっきの負担比率に関しては、別に足して100ということを言いたかったわけではないので、それは計算、割り算が違いますから、ただ、趣旨としては理解しました。ありがとうございます。
またそれにさらに、指標だけではなくして、行政コスト計算書を、先ほど来議論に出ております区政経営報告書でさまざまな、例えばセグメント別の財務諸表を提示していって、その効率性というものを各事業別というか、政策別に見ていくとか、また、例えば主要施策の成果に行政コスト計算書の数値を入れていくとか、主要な計画の進捗状況にも数値を入れていくとか、そういったことも今後行政コストというものをもっと有効的に利用できる余地があるのではないかというふうに思います。形だけで一体化というよりも、中身の情報をいかに融合させていって、先ほど来言っている有効性と効率性、これを同時に追求していける体制をつくっていくか、これも今後1つの改善になるのではないかと思いますけれども、行政コスト計算書の中身の数値の有効活用ということに関して、他の部分に今後どういったことが考えられるのか、その辺に関して区の考え方をお聞かせください。
この財務諸表をもっと有効に活用したらどうかということだろうと思いますけれども、財務諸表自体、作成をする大きな目的が、区政経営に積極的に生かしていこうということで始めたものでございますので、今ご提案のありましたセグメント分析であるとか、そういったもろもろのことに使えるように、今後考えていきたいというふうに思っております。今のところ、まだこれを始めて2年目ということでよちよち歩きのところがありますけれども、今後一歩一歩前に進めていきたいというふうに思っております。
もう1つ、分析と活用と、あと、先ほども申し上げたとおり、区として独自の目標というものも設けるべきではないかと思うんですね。今さまざまな指標で経常収支比率とかいろいろあります。経常収支比率は基本的にフローの指標ですので、ストックということも考えたときには、財政健全化法に基づく財政健全化比率の数値というのがありますけれども、これはご存じのとおり、全く本区には参考にならない数値でございます。そういったことにおきましては、区独自に、前にも訴えをさせていただきましたけれども、岐阜県の多治見市では財務条例というのをつくったりもしておりますけれども、こういった区独自に財政というものをしっかりとまず現状認識をして、先ほど来申し上げた、将来も公共サービスをしっかりと安定的に供給できる体制を常に意識しながら財政運営をしていくということを自らしっかりと律していくというふうなことも含めて、財政指標の独自の目標というものに対しては、区はどういうふうに考えているのでしょうか。
財政指標は多様ないろいろな指標がありまして、それが財政の健全度をはかるさまざまな物差しということになっています。それを区民の方にまずわかりやすく、財務諸表もそうですけれども、これから改善をしていく。指標についても、いろいろ新たな財務諸表上の指標なんかも出てきています。こうしたものも研究しながら、よりよいものを指標として設定していくという観点もまた持ちつつ考えていきたいというふうに思っております。
ぜひ今後しっかりと検討していっていただきたいなというふうに思います。
あと、行財政改革に関して、スマートすぎなみ計画に関してもお聞かせいただきたいというふうに思います。
資料でいただいております551番ですけれども、行革による財政効果額ということがあります。21年度では約51億円の財政効果があったというふうに言っております。その中で、特にこの51億円のうちの40億円が、財源の確保を図りますというふうなところの項目によるのが40億円ありますけれども、この部分に関して、中身、8つの行動プランというのがあると思うんですけれども、その中で償還率の向上とか広告収入とか、そういった莫大な金額にならないものも含まれての8項目なんですけれども、40億円というのはそもそもどういったところから算出されているのか、もう少し詳しくご説明いただけますでしょうか。
40億のほうの内訳になりますけれども、まず、確かに8項目の取り組みがございます。この中には、納付センターを開設したことによる収納率の向上、確かにそれは1つございます。
それ以外にも、実はこれは計画の中というよりはいわゆる既定の事業、こういったものに取り組む中で、個々の所管がそれぞれ効率的な行財政運営に取り組む中で執行を効率的に行っていった、その積み上げたもの、個々の積み上げといったところが非常に大きいのかなというふうに考えてございます。
そうですね。大きいところというのは、個々の、先ほど午前中もありましたけれども、執行率も含めてしっかりと日々の効率性というものを追求していく中で、結果的に、足していくとちりも積もればということで、多くの金額の財政効果があった、そういうことですよね。これが、先ほど田中区長もおっしゃったボトムアップの行政改革という部分にも非常に大きく関連してくるのではないかというふうに思いますけれども、職員が自ら効率性、有効性を追求して改善していこうというようなこと。人から言われてやるのでなくして、自分たちで自発的にやっていこうと。これがいわゆるトヨタのカイゼンシステム。私も前職でトヨタ系の会社とも、トヨタじゃないんですけれども、トヨタ系の会社ともおつき合いをさせていただいたときに、この考え方というのは非常に徹底されておりまして、むしろ改善することが仕事の目的と言ってもいいぐらい、非常に徹底した改善というものが現場で隅々までも徹底されているというようなこと、こういったことが、ある意味もう風土であるというふうなことが印象に残っております。
今後、こういったボトムアップ型の現場による改善ということも含めて、無駄削減と見積もりの部分とかいろいろありますけれども、また来年度予算執行に、削減し過ぎると予算が減額されてしまうのではないかとか、いろいろなところがありますけれども、これは今後のマネジメントの発想の転換、また現場の職員の方々の発想の転換というのも今後図っていくべきであるというふうに思います。それとあわせて、情報化の促進という部分でも、これも大胆な発想で抜本的に情報化を、ちまちました形じゃなくして、抜本的に情報化というものも推進をしていく。このような現場改善、また情報化の推進、こういったところが1つ結構キーになってくるんじゃないかなというふうにも思いますけれども、その辺に関して行革の考え方、区の行政改革を今後どういうふうに考えているのか、お示しいただけますでしょうか。
委員おっしゃるとおりかというふうに考えてございます。確かにボトムアップは、区長所信で申し上げているとおり、今後職員のほうの意見を吸い上げながら取り組むということも当然ありますし、また、昨年度から「カイゼン」ということで、職員の提案の中から細かいところも含めたさまざまな改善というものに取り組んでいるところでございます。まさしくトヨタの、そういった考え方を取り上げてきているのかなというふうに考えてございます。こういったところを1つ1つ積み重ねながら、細かいところを積み重ねることによって大きな行革効果を生んでいく、そういったところを1つ1つ積み重ねていくことも大事かなというふうにも考えてございます。
また一方で、それぞれ大胆な発想、そういったところも取り上げながら、協働の取り組みも含めて、行財政改革に関しては、効率的な執行等含めて取り組んでまいりたいなというふうには考えてございます。