平成22年3月10日 予算特別委員会

西武新宿線踏切の現状と他線比較

中村 康弘

西武新宿線立体交差事業について、資料は以前出された調査報告書を使います。あと、郷土博物館についてお聞きします。
 では、まず西武新宿線についてお聞きします。
 まず、杉並区内の区間の踏切の環境について伺います。
 踏切の個数や交通状況など、区内の他の私鉄2線、京王井の頭線と京王線と比較してどのような特徴があるでしょうか。

調整担当課長

杉並区内の踏切は、西武新宿線、井の頭線、京王線含めまして36カ所ございますけれども、そのうち西武新宿線には10カ所の踏切がございます。10カ所のうち、平成16年に東京都が踏切対策基本方針というのを出しておりますけれども、このうちの9カ所が、ピーク時の遮断時間が40分以上、それから踏切交通遮断量が多いなどの指標によりまして、重点的に実施検討すべき踏切とされる重点踏切とされています。西武新宿線の踏切は、区内3路線の中では、ピーク時、一般的に午前8時台でございますけれども、1時間当たりの遮断時間は平均約41分と3路線では最短ではございますが、踏切によって交通が遮断されている実態をあらわす指標であります踏切の鉄道1キロ当たりの自動車、歩行者の踏切交通遮断量というのがございますけれども、それが3路線で最大でございます。3路線では最も多くの自動車や人が踏切遮断の影響を受けているということが言えると思っています。

中村 康弘

かなりの交通量が遮断されているという状況なんですけれども、この区間の鉄道立体化への動きについて、東京都の計画上、現状どのようになっているか、お聞かせいただけますでしょうか。

調整担当課長

踏切対策基本方針では、鉄道立体化についての検討対象区間とされておりまして、平成20年の6月に東京都は、西武新宿線の、区内では野方-井荻駅付近、それから井荻-東伏見駅付近の間を鉄道連続立体交差の事業候補区間というものに位置づけております。

中村 康弘

事業候補区間を具体的に説明いただけますでしょうか。

調整担当課長

事業候補区間というのは、東京都が国に対して新規着工準備採択の要望をする前の段階でございまして、沿線住民の意見を聞きながら、まちづくりの課題などを整理して条件整備を行っていく区間でございます。このことから、連続立体交差の実現にはまちづくりへの取り組みが重要と考えております。

中村 康弘

課題もあると思うんですけれども、まず、野方-井荻駅の付近の区間、これは下井草駅とか井荻駅が関連してきますけれども、報告書では、補助133号線、いわゆる中杉通りの整備計画及び事業実施時期との整合性を図る必要があると記載されておりますけれども、中杉通りの整備事業ということに関してはどのような計画上にあるのか。

建設課長

委員ご指摘の路線は、東京都施行の優先整備路線に今位置づけられている杉並区中野境から北側の路線だと思います。今把握していますのは、第3次事業計画の中で優先整備路線として指定しているということでございまして、それ以上のことはちょっと把握してございません。

中村 康弘

そこからさらに西、井荻から上井草を越える東伏見までの件なんですけれども、補助229号線、これは千川通りですけれども、補助132号線、練馬区内の道路になりますけれども、これとの整合性等も書かれております。これに関しても同様な答弁になるんでしょうか。一応お聞きします。

土木担当部長

それらにつきましては、132号線は、事業計画の優先整備路線に入っておりませんので、次の優先整備路線の中でどうしていくか、また連続立体の中でどうしていくかというような考え方に立って考えていく必要があるかなというふうに考えてございます。

中村 康弘

今質疑させていただきましたけれども、今回の鉄道立体化の事業なんですけれども、大体いつごろの話になるのかというのがまだ全然見えてこないんです。輪郭とかその辺に関して、せめてどの程度のイメージなのかというのはどのように認識されているでしょうか。

調整担当課長

先ほどもご答弁いたしましたけれども、東京都が事業候補区間ということで位置づけて検討している段階で、現段階では、事業の時期、それからどのようなものになるかということも明確になっておりません。

中村 康弘

非常に大きな課題であるんですけれども、ただ、いつになるのか全くわからないというところなんですけれども。
 一方で、西武新宿線沿線まちづくりアンケート調査というのを最近行ったと思いますけれども、そのアンケートの内容、また対象者及び何人ぐらいか、概要をお示しいただけますでしょうか。

調整担当課長

アンケートにつきましては、西武新宿線沿線まちづくりアンケートということで1月18日から実施いたしましたけれども、このアンケートは、西武新宿線の南北250メートルの範囲で、おおむね5世帯に1世帯の割合で、沿線の約2,100世帯、杉並区内が2,000世帯で練馬区内が約100世帯になりますけれども、沿線にお配りしまして、大体58%余の方から回答をいただいております。
 アンケートの内容ですが、駅や踏切の利用実態と、それからまちづくりに関するお考えやご意見をお伺いしたもので、現在取りまとめをしているところでございますけれども、お聞きした主な項目といたしましては、駅までの交通手段とか、踏切に不便や危険を感じているかというようなお考えとか、お住まいの地域に住み続けたいのかとか、地域のまちづくりに必要と思うのは何かとか、そういうことをお聞きしております。

中村 康弘

そもそも、このアンケートは何を目的としているんでしょうか。改めてお聞きします。

調整担当課長

鉄道連続立体ということが事業候補区間のところでございますので、鉄道連続立体にはまちづくりに非常に影響があるということがございますので、そういうお話を、事業候補区間に位置づけたというところを契機としてまちづくりを考えていきたいということで、まちづくりの基礎資料にしたいということでアンケートをしております。

中村 康弘

今取りまとめ中とのことですが、この結果については、いつ、どのように公表される予定か、また、その公表されたアンケート結果をどのようにしていくのか、お示しいただけますでしょうか。

調整担当課長

取りまとめ後、公表してまいりますけれども、今後、地域の皆様と沿線のまちづくりについて検討していく、検討していただくという際に、基礎資料として活用してまいりたいと考えております。

中村 康弘

検討していくとおっしゃいましたけれども、どういうプロセスで、どういうメンバーで、具体的にもう少し検討の予定というのはわかりますか。

調整担当課長

まちづくりに関して沿線の方々にお集まりいただいて、枠組みは今後つくっていくところでございますけれども、地域の方に入っていただいて、情報を提供して、まちづくりについて、今後の方向性とか、お考えを聞いてまとめてまいりたいという考えを持っております。

中村 康弘

立体事業に関連しまして、井荻駅の地下道のエレベーター設置に関して。
 これについては、これまでもさまざまな方から議会においても何度も質問が出ておりますけれども、私も以前、予算特別委員会で質問させていただきました。本件については、地元にとりましては切実な問題でもありまして、一日も早い設置を望むところでありますけれども、今の進捗状況、わかる範囲でお示しください。

建設課長

井荻の地下歩道につきましては、これも全体の管理者は東京都でございます。これまでも協議してまいりましたけれども、区としても重要な課題と十分認識してございますけれども、なかなかいろいろ難しい点がございます。引き続き東京都と協議を重ねていきたいというふうに考えてございます。

中村 康弘

私、以前この件に関して質問したときに、構内のエレベーターを利用して南北を行き来する、いわゆる国土交通省の実証実験について触れました。それをさらに進化した形で、ICカードを利用した形で井荻駅で実証実験を行ったと伺っておりますけれども、その実証実験の概要と結果、また今後の実用化に関して何か情報を持っておられるでしょうか。わかる範囲でお示しいただけますでしょうか。

建設課長

国土交通省が西武新宿線都立家政駅で行った、あかずの踏切対策に関する実証実験かと存じます。平成20年と21年に実施したということでございまして、結果としては20年の結果が公表されてございます。駅構内の通路を利用して利便性を高めるということで、駅構内の延べ利用者は約200名あったと。そしてまた、アンケートの結果、利用者の評価はおおむね、大変よい、よいと評価されたというふうに聞いてございまして、21年の結果についてはまだ公表に至ってございません。そういう状況でございます。

上井草駅舎と跨線橋整備の進捗

中村 康弘

次に、上井草駅について伺います。
 これもさまざま何度も出ている状況でございますけれども、この駅は上下のホームが別々になっていて、跨線橋を駅舎につけられないか、こういう大きな課題があります。この件に関しても、私も以前質問した際に、ご答弁として、練馬区、西武鉄道、杉並区の3者で話し合いの場を設けて連絡会を開催する、その方向性で調整をしていくという答弁がございましたけれども、その後の進捗状況についてはどのような今現状でしょうか。

拠点整備担当課長

ご指摘の勉強会なんですが、西武線上石神井-井荻間の連続立体と各駅周辺のまちづくりについて検討する勉強会であって、具体的な上井草駅の改良については、直接西武鉄道さんとお話をしているというような状況でございます。

郷土博物館の設立目的と役割

中村 康弘

ぜひとも前向きに進めていただきたいと思います。
 続いて、郷土博物館について伺います。
 先週末、同博物館で開催中の吉川英治展の写真ギャラリー及び吉川英治の杉並時代の展示を見てきました。学生時代、同氏の「三国志」の全8巻を、大変おもしろく、3日間で読破したことがありまして、「吉川三国志」のスケールの大きさと独特の人物描写にわくわくしながら読んだことを記憶しております。また、吉川英治氏は「宮本武蔵」の小説の中で、あれになろう、これになろうと焦るより、富士のように黙って自分を動かないものにつくり上げろとつづっていたり、「苦に徹すれば珠となる」という、私も大好きな言葉ですけれども、苦労した分だけ人間は磨かれるんだと、非常に深い人生観を持った作家であるというふうに認識しておりますけれども、そういう意味で、今回の写真展、大変感慨深く見させていただきました。
 吉川氏の人物、写真は飾っていたんですけれども、人物像、考え方とか、また、作品のもうちょっと説明があったほうがいいんじゃないかなというのが率直な印象でしたけれども、それはさておき、博物館の設立目的と区政の中における役割をお示しいただきたいと思います。

郷土博物館長

郷土博物館は、区民の教育、学術及び文化の発展に寄与することを目的として設置された施設でございまして、杉並区の歴史や文化に関する資料につきまして、収集、保管、調査研究、展示、そして、講座を行う中で杉並区民が杉並区のまちや文化について魅力を再発見することを主な役割としてございます。

中村 康弘

博物館に関しては、スマートすぎなみ計画の第4次実施プラン、また総点検の結果でも、運営体制について見直しの方向性が示されてきました。その中身をもう一度整理していただきたいということと、今の検討状況をお聞かせください。

郷土博物館長

スマートすぎなみ計画や杉並改革総点検の中で、民間活力の活用をして郷土博物館の活性化を図っていくという方向性を出してございます。現在は、館の専門性を確保しつつ民間活力の活用をしていくという観点から、地域のNPO団体との共同運営によることを視野に入れまして、委託をしていく場合の事業の内容や範囲について、また区の体制をどうしていくか、そういったことについて検討を加えているところでございます。
 また、これらの検討に並行いたしまして、昨年10月から本年の2月まで、すぎなみ地域大学におきまして、杉並区立郷土博物館管理運営講座を実施いたしまして、担い手の育成に努めてきたところでございます。
 今後とも、多角的な検討を視野に入れまして、郷土博物館運営協議会のご意見も聞きながら方向性を定めていきたいと考えてございます。

中村 康弘

先週末は冷たい雨が降っていましたが、それでもちょっと寂しかったですね、人もまばらで。今、来館者の状況、推移はどのような状況でしょうか。

郷土博物館長

本館の状況でございますが、まず入館者数なんですが、開館2年目に、平成2年度なんですが、2万4,600人と、そちらがピークになってございまして、現在は、平成18年度以降、1万3,000人から1万4,000人ぐらいの状況で推移しています。一方、分館につきましては、開館1年目の平成19年度につきましては1万7,000人、平成20年度につきましては約1万3,000人となっております。

中村 康弘

せっかくの資産ですので、今後いかに活性化していけるか、これが大きな課題になっていると思います。例えば、長屋門から本館の建物の間のスペース、もっと何か有効利用できるんじゃないかなと思ったりもしました。それ以外に、今後どういった形で、先ほども若干ございましたけれども、活性化していく計画ですね。
 あと、一番気になったのは、これまでも出ておりますけれども、立地条件、車でも不便ですし、公共交通でも不便です。この辺に関して、あわせてどのようなお考えか、お示しいただけますでしょうか。

郷土博物館長

今後は、こうした企画展示等につきまして区民が参加できるようなイベントをいろいろ考えていくこと、また、リピーターを確保していくためにイベント情報をうまく情報発信していくこと、そして、今博物館で持っている資料情報について電子化を進めておりますので、ホームページに掲載しながら、そういったことを充実していくことにつきまして、区民の方々と考えながら一緒に活性化に努めてまいりたいと思っております。
 立地条件なんですけれども、ちょっと駅から遠いこともありまして、必ずしも便利であるとは言いがたい状況にはございますが、いろいろ工夫を加えていく中で、現在の施設でかつての人数が多かった時代を目指して頑張ってまいりたいと思います。

中村 康弘

まず、このたび条例修正案が出されましたけれども、修正するに至った経緯及び理由についてご説明をいただけますでしょうか。

中村 康弘

第2条に、「区長は、基本方針を策定し、又はこれを変更しようとするときは、あらかじめ杉並区減税基金委員会に報告しなければならない。」という項目が加えられました。今回この項目を加えた理由について、改めて説明をいただけますでしょうか。

中村 康弘

今回の追加項目で、区長から報告があって、委員会から意見を返すという、いわゆる報告から意見の関係となっておりますけれども、諮問、答申という形もあると思うんですけれども、そういう形ではなく、今回は報告、意見という形にした、その理由は何でしょうか。

中村 康弘

最後の質問になりますけれども、基本方針の見直しということについて伺いますが、今回、第2条を修正するのであれば、基本方針について、一定期間ごとに検証して見直しを行うよう、その旨を条例に規定すべきではないかと思うんですけれども、その点に関してはいかがでしょうか。