令和8年3月3日 道路交通対策特別委員会

交通事故減少目標の未達と対策

中村 康弘

それでは、私のほうからは交通事故の状況について伺ってまいりたいと思います。
 まず、交通事故の状況を御報告いただきましたが、総合計画でも区内の事故件数の減少というのを目標の一つと定めておりまして、総合計画では、令和8年度の目標値を738件、12年度で678件という形で、これは令和4年の893件を基準に設定しているわけでありますけれども、実際、令和5年、6年、7年という形で1,000件前後で高止まりしているという状況があります。現状のペースでは総合計画の目標達成は困難な状況というふうに見られるわけでありますけれども、現状と目標との乖離、これは区としてはどのように受け止めているのか。また、事故件数の減少の目標達成に向けて、区としてはどのような施策、計画事業を体系的に位置づけて、具体的にどのような対策を行っているのか、その辺をお聞かせいただきたいと思います。

交通企画担当課長

目標値との乖離につきましては、こちらとしても大変課題だというふうに認識してございます。特に、今回お示ししたように、自転車につきましては、件数が多いまま、事故件数の約半分を占めているというところで推移を続けているところもございますので、こういったところを重点的に対応していく必要があるというふうに考えているところでございます。この4月より青切符制度が導入されるというところもございますので、そういった機会を捉えて、警察とも連携しながら講習会等を展開してまいりたいというふうに考えているところでございます。

中村 康弘

自転車の件もこの後で聞こうと思っていたんですけれども、その前に、総合計画の中では、安全面と環境面に配慮した交通安全施設の整備ということが一つの取組として掲げられておりますけれども、こうした安全面と環境面に配慮した交通安全施設の整備について、これまでの実績、どれだけ積んできたのか、また未整備はどの程度あるのか、その未整備の場所に関しては現状どのような課題があると認識しているのか、その辺に関してはいかがでしょうか。

交通企画担当課長

手元に詳細な資料がないところで申し訳ないんですが、交通安全施設というところで、標識ですとか交差点への注意板ですとか、そういったところを整備しているような状況でございます。また、ゾーン30プラスということで、荻窪地域では物理的なハンプを設けてスピードが出ないような対応をしたりというようなところで、安全に交通ができるようなまちづくりを進めているというふうな状況でございます。

中村 康弘

それで、先ほど課長のほうからも御答弁がありましたけれども、約半数が自転車が関与しているということで、直近では49.4%ということで、これも、先ほどお話ししましたけれども、総合計画でも自転車活用の推進と安全で快適な自転車利用環境の整備・充実を掲げているということであります。実際、自転車関与率、自転車が関与した事故が49.4%、これは都内の平均45.9%よりも高いということで、都内よりも区内が高い状況がずっと続いているというのは、道路構造、また交通環境の観点から、杉並区は他の区よりもなぜ高いんでしょうかということと、自転車関与事故が489件ありましたけれども、場所とか路線とか地域とかその辺のところ、具体的な分析というのは行っているんでしょうか。その辺、いかがでしょうか。

交通企画担当課長

自転車に関してということでございますけれども、まず、ほかの区、東京都内で多い、50%で多い理由というところでございますが、杉並区については狭い道路が多いというところが大きな要因の一つであるかと思います。区のほうでは自転車ネットワークの整備を進めておりまして、いわゆるナビライン、青い矢羽根を道路上につけるようなことを進めておりますけれども、これまで区内の約半数程度だったものが、区内全域に広げてこちらの整備を進めるというところで今取り組んでいるような状況でございます。といったところを含めて、自転車の安全な走行空間の整備に向けて取組を進めているというような状況でございます。

中村 康弘

そういう部分で、ハード面に関しても、ネットワークをつくっていると言っていましたけれども、ちょっとまだ現状から、この四、五年の経過から見ても、全然よくなっているという状況が見られないということもありますので、その辺に関しては、きっちりとシビアに現状を見ながら対策を打っていただきたいというふうに思っております。そうじゃないと、総合計画に目標を立てているわけですから、そのためにしっかり達成していかなきゃいけないということがありますので、そこはしっかり整理していただきたいというふうに思っております。
 それで、先ほど課長のほうからもお話がございました。今年の4月1日から道路交通法が改正されまして、自転車利用に関して青切符制度が導入されるということでありますけれども、改めて、その青切符制度も含めて、この4月以降改正される自転車利用に関する制度や状況の変化に関して、どのような点が変更になるのか、分かりやすく御説明いただきたいと思います。

交通企画担当課長

青切符制度の概要というところでございますけれども、これまで自転車につきましては交通反則通告制度というものが適用されていない状況でしたけれども、4月1日よりいわゆる青切符制度が導入されるというところでございます。こちらについて、大きな特徴は反則金が発生するというところでございまして、例えばですけれども、スマートフォンや携帯電話の使用、ながら運転ですね、については反則金が1万2,000円、信号無視が6,000円といったような反則金が発生するというようなものになってございます。

中村 康弘

それで、この法改正、制度改正自体は摘発とか罰金を取ることが目的じゃないと思うんですよね。あくまでも安全な自転車利用の促進が目的であるというふうに理解しておりますけれども、こういった制度が変わることによって、区としての取組とこの法改正、どのような形で今後関連して自転車関与事故の減少に寄与していくのか、その辺に関してどの程度寄与するというふうに区は見込んでいるのか。物量的には難しいかもわからないですけれども、この法改正とともに杉並区として自転車利用に関してどのような変化に寄与していくか、その辺に関して所見を聞かせていただきたいと思います。

交通企画担当課長

委員お話がありましたように、この青切符制度については、捕まえることを目的としているということではなく、自転車を安全・安心に利用してもらうというところが背景にあるというふうに考えているところでございます。この青切符導入を契機としまして、区としましても、そもそものこの制度がどういったものかというところを含めて、自転車の安全・安心な利用ができるような講習会を警察と連携しながら進めているところでございます。今年に入ってからも、1月と2月に合わせて4回ほど行ってございまして、240名の方に御参加いただきました。当初のこちらの定員よりも多くの方にお申込みいただいたので、定員の枠を増やして対応したというような状況がございます。そういったところで、青切符制度自体に区民の方も関心が高いというところもございますから、こういった契機を捉えて、より安全・安心に自転車を使っていただくというようなことを啓発していきたいというふうに考えてございます。

中村 康弘

あと、高齢者の事故件数も令和5年から大きく増加しておりまして、昨年も、6年から7年は24件増加しているということで、この要因について区はどのように分析しているのか。例えば、7年は事故366件ありましたけれども、例えば歩行中の事故なのか、自転車を利用しているときの事故なのか、時間帯としては夕暮れなのか夜間なのか、また横断歩道外での横断とかがあったからなのかとか、その辺の事故の傾向や特徴に関して区としてはデータとして持っているんでしょうか。先ほど自転車のときも、路線とか地域別に、場合によっては時間帯もそうですけれども、それぞれの事故があったときの状況というのをしっかりと分析して、それに具体的な対応をするべきじゃないかと思うんですけれども、高齢者に関してはそのような、自転車もそうですけれども、そういった事故の特徴とか状況のデータというのは把握、分析しているんでしょうか。

交通企画担当課長

今回、死亡事故、亡くなられた方については3名いらっしゃいまして、いずれも歩行者の方でございました。その歩行者のうち、信号無視の方が1名と横断違反の方が1名いらっしゃいます。もう1名の方は特に歩行者としての違反はなかったというような状況です。警察のほうから事故の状況については、毎週週報という形で、どういう事故があったかというところを情報提供いただいているということと併せて、そういった事故の内容についてはデータの提供をいただいているような状況でございます。

中村 康弘

死亡事故に関しては今詳細なお話がございましたけれども、それ以外にも、死亡に至らなくても事故が発生しているわけですよね。そういった事故に関して警察のほうから報告を受けているのは件数だけなんですかね。そういった具体的な状況ということまでは情報交換していないということなんでしょうか。

交通企画担当課長

警察のほうでは事故情報をマップとして公表しているというところもございますので、そういった情報は活用しているような状況でございます。詳細なけがの程度、そういったものについてはこちらとしては把握し切れてないところがあるんですけれども、重傷とか軽傷とかいうレベルのものとしてはデータとして御提供いただいているような状況でございます。

中村 康弘

警察のほうも個人情報とかいろいろな制約があるんでしょうけれども、区がより効果的に、ハード面も含めて、すぐにドラスチックにいろいろなことを変えることはなかなか難しいかもわからないですけれども、状況をしっかり分析して、データに基づいた形で対策を取っていくというのも一つ必要かなと思いますので、どこまで警察のほうから情報がいただけるかどうか分からないんですけれども、その辺に関しては、そういったこともしっかり意識しながら、警察のほうともしっかりコミュニケーションを取っていただきたいというふうに思います。
 以上です。終わります。