平成24年3月7日 予算特別委員会

減税基金条例廃止の背景と景気低迷の想定

中村 康弘

議案第11号杉並区減税基金条例を廃止する条例について質問させていただきます。これまでの質疑と若干重なる部分もあるかもしれませんが、何とぞご了承いただきたいと思います。
 この条例の廃止条例に関しまして、区がこのたび基金条例の廃止を決断するに至った背景については、区政を取り巻く社会経済環境の大きな変化として、1つに景気の低迷と厳しい財政状況、そして3・11の東日本大震災を挙げられております。
 まず1点目の景気の低迷については、本条例のもととなる減税自治体構想は、もともと遠い将来を考慮した構想であるので、ある一定の好不況の波というのは、2年前の段階で当然考慮されていたはずではないのでしょうか。構想の継続をもはや不可能とまで結論づけるに至ったのは、景気の低迷に関してどのような想定を超えた事態があったのか、具体的にお示しいただきたいと思います。

政策経営部長

私どもも2年前に減税基金条例を制定したときには、今後景気の、まあいろいろな好不況あるけれども、しかし、その中でも、日本の経済も含めまして、三十数年来の過去の実態を見て、3年以上景気がマイナスになったり、そういうふうになっていくことはないというもとに、幾つかの好不況の波はあったとしても、基本的には景気というものは上がっていく、そして当時リーマンショックがございましたが、それも緩やかな回復傾向をたどっていくであろう、そういった長期的な見通しを持った上に、あの基金条例を提出したということでございます。

中村 康弘

では、3・11に関してなんですが、先ほど来質疑ございますが、もう一度区の財政運営あるいは区政運営全般に関して、この3・11というのはどのようなインパクトを与えたのか、基金廃止という文脈に沿った形でご説明いただきたいと思います。

政策経営部長

3・11は、これまでの区の財政運営あるいは防災施策、そういったものに対しての考え方を一変させるような出来事であった、かように考えてございます。
 それはなぜなのかと申しますと、従来のいわゆる災害対策の考え方は、当時の減税基金のときも、西宮市の例を引きながら、震災があった後の復興にどれぐらいの費用がかかるのか、その費用をどういうふうにためておくのかというような考え方に基づいていたような気がしております。また、現に、そういった議論の上に当時議論をしてまいりました。
 しかし、3・11というあの震災、先ほど渡辺委員からのお話があったような、そういった現実を見たときに、お金が幾らあるかということではなくて、現に震度7やそういったものがあったときのために、今不燃化や耐震あるいは災害に強いまちづくりを行って、そしてそのことのために被害が起きない、そして被害を起こさないことによってその後のコストをいかに抑えていくか、そういった立場で災害対策を行っていかなければいけない、そこに全力を挙げていかなければいけないということでございますので、財政運営も、そういった視点に基づいてやっていく必要があるだろう、かように考えた次第でございます。

中村 康弘

3・11につきましては、今、部長の答弁もございましたとおり、渡辺委員の話の中でもございましたとおり、区の最優先課題として掲げ、災害対策に今すぐ取り組んでいかなければならないという方向に大きくかじを切ったということは、この考え方には、私自身も理解できますし支持もできます。
 なぜなら、2年前私も議論の中でも、30年後の震災という、どこかそういう思い込みというか、今、あす来るかもしれない震災、そういうふうな緊張感、危機感というのは、格段に、飛躍的に高まっているというのは事実、私もそう思います。
 さらには、被災地の復興支援という、これも当時考えていなかった問題がございます。もう約1年がたとうとしておりますけれども、今でも東北地方の中では、家族や家、故郷を一瞬にしてすべて失って、それは我々が想像し切れないような激しい喪失感、苦難の中でも、向こうの方々の方言で「負げでたまっか」という、震災なんかに負けるかという、本当に命がけで復興に取り組まれている方がたくさんいらっしゃる。本当に涙が出てきます。その中で、杉並が、将来の減税というところだけに固執することが果たしていいのかどうかというのは、正直考えさせられております。
 震災後、日本人の心に変化が起きており、今後の社会生活では、経済成長より他人を思いやる心や他人との助け合いのほうが重要とする人が多いとの調査があるというのもございます。
 午前中、政策経営部長のほうからも、リアリティーの欠如を反省するというふうな言葉がございましたが、確かに3・11というのは実際に経験しないとわからない。本当に人生観、世界観を180度転換するような事態であるのだろうというふうに、現在進行形で私もとらえております。
 そう言いつつも、改めて、再度確認させていただきます。なぜ今廃止をするのか。先ほど来ありましたとおり、基本方針の変更やまた懇談会の検討結果を待って、そういう意見もございましたが、今回、凍結の継続という考え方ではなくして廃止というふうに至った、その辺に関しての区側の理由を明確にお示しいただきたいと思います。

区長

3月11日、3・11の東日本大震災、それから世界恐慌の恐怖、危機感を覚えるような世界経済の悪化、こういったことを踏まえまして、防災対策などスピード感を持って取り組まなければならない施策が山積をしているというふうに考えております。
 この状況の中で、長期にわたって予算の1割、約150億という規模になりますが、そういったものをあらかじめ当初から差し引いて、基金に繰り入れて積み立てていくということが構想だったろうと思いますが、そういうことが現実的な施策としていかがなものかという問題意識があるわけであります。冷静に考えれば、このような状況の中で非常に厳しい、リアリティーに欠けたものではないかというふうに考えるわけであります。
 仮に、積み立てを凍結して、これまで凍結してまいりましたが、さらにそれを引き延ばすということになりますけれども、そういった長期にわたって凍結状態を続けるということをもしやったとしたら、これはこれで実質的にこの構想というものは廃止だということが、実態になって受けとめられることになるのではないかというふうに思います。
 また、その積み立てる規模を、1割じゃなくて、もう少し少額で続けていくというような施策もあるのではないかと考えることもできなくはないですが、しかし、それをもしやるとしても、減税の実施、実現という観点に立った場合には、その条例の目的というものは達成できないと見るのが妥当だろうというふうに思います。
 そういったことを考えますと、幻想をこの際捨てて、また中途半端な状況を放置しておくということではなくて、今行うべきことに全力を挙げて取り組んでいくということ、それは、この際策定をさせていただいた基本構想を実現するための総合計画と実行計画、そして予算というものをしっかりと精度の高いものをつくって、それを前進させていくということに集中していく、これが私は大事なことではないか。そしてそれを実施していく上で、その時々の時代、今でいえば今の時代に合った財政のダムというものを再構築いたしまして、持続可能な財政運営というものを追求していくということが必要なのではないかというふうに判断をしているところであります。
 中村委員のかねてからご指摘の財政のダム論、それから負の遺産を残さない、使い切り予算とかそういうことをなくせ、そういうことについては全く私と同じ立場であります。むしろ、どういう手段をもってそういうことを実現するかということで、減税構想というものが1つきっかけとしてあったのかもしれませんけれども、大事なことは、減税云々ということではなくて、委員がかねてからご指摘の持続可能な財政運営をするためのダムのあり方、使い切り予算の見直し、それから本当に次世代にきちんとしたものを残していく、そういう観点ではないかというふうに思います。
 そういうことから考えると、こういう状況の中で私が言うのも多少言い過ぎかもしれませんけれども、だれが区長になったとしても、この構想についてはやはり見直しをせざるを得なかっただろうというふうに思いますし、その中で、結論的には廃止ということが導き出されたのではなかろうかというふうに私自身は考えているところであります。どうぞよろしくご理解いただきますようにお願い申し上げます。

使い切り予算からの脱却と持続可能な財政運営

中村 康弘

今、区長のほうからもいみじくもございましたとおり、私ども2年前に本条例制定に関して賛成した際、3つ理由を述べさせていただきました。
 1つは、単年度主義の使い切り予算から脱却し、これまでの自治体経営、財政運営のあり方に一石を投じる構造的な改革であること。2点目、長期的な構想のもと積み立てを行い、減税を目指しながらも、いわゆる財政のダムを構築することで、大規模災害などの大幅な減収といった事態にも備える安定的な公共サービスの提供を可能にする仕組みであること。3点目は、将来世代のために正の遺産を残すことが、地方分権の時代にあり、杉並区独自の高付加価値サービスとなり得ること。この3つ、常に言い続けておりました。
 この3つの考え方に関しましては、今区長もおっしゃられたとおり、減税基金の存廃にかかわらず、やり方がどうであれ、持続可能な財政運営という観点においては、本区においても、これからしっかりと実践していくべき課題であると考えております。
 それでは、具体論に入らせていただきたいと思います。
 まず、使い切り予算からの脱却、この意味は、言いかえれば、長期的な目線に立って、節度を持った財政運営を行うというふうに言いかえられると思いますが、今の借金まみれの国、地方の財政状況を見るに及んでは、この一見当たり前の感覚が実行されてきたとは到底思えない。何ゆえこれまでできなかったのか、区はどうとらえておりますでしょうか。

財政課長

使い切り予算というご指摘の件でございますけれども、今までといいますか、財政の考え方というのが、要するに国からいかに地方がお金を取ってきて、それをいかに執行していくか、どれだけかち取って使っていくかということが、ある面評価されていたということが今までの時代でございました。
 これが転機になったのが、夕張なんかに代表されるような、財政健全化法が生まれた背景、きっかけになったところでございまして、そうした反省の上に立って、そうした法制度なんかが整備されてきたというふうに考えております。

中村 康弘

今、概論に関してお示しいただきましたが、具体的に本区の財政運営という角度からは、使い切り予算からの脱却というのはどのようにとらえているのか、その辺の考えをお聞かせください。

政策経営部長

使い切り予算からの脱却というのは、減税基金の存廃にかかわらず、財政運営の今日的な基本的なことだと思っておりまして、それは全職員がそれぞれの日々の仕事の中で追求していくということでございます。この間、杉並区においてはそういった視点で、いかに効率的に予算を執行するかということで、今回の補正予算でも、財調基金を、昨年度の当初は157億でしたが、今回積み増して186億と逆に増やしている、そういうふうなことで追求してきているということでございます。

中村 康弘

今積み立てのお話がございましたが、毎年の財政運営ということに関して、それを具体的に、使い切り予算からの脱却ですから、単年度の予算運営、先ほど5つのルールとかもございましたけれども、その辺に絡めて、財政運営上どのような具体的な仕組みをつくっていくお考えなのか。

財政課長

今ご指摘ございましたように、これから財政運営上のルール、経常収支比率80%未満を目指していくということと、剰余金の半分を積み立てていく、あともう1つ、繰り上げ償還を行っていく、こうした実践を通じてやっていきたいというふうに考えてございます。

中村 康弘

経常収支比率80%ということに関してお聞きしたいんですけれども、あくまでもこれは財政の弾力性をはかる指標ではないのか。使い切り予算からの脱却という部分では、はっきり言って、これは直接関係ない指標ではないかなというふうに思うんですね。
 経常的な経費を圧縮することも当然大事であります。弾力性を高めるということも大事でありますけれども、むしろ本当の意味の使い切り予算からの脱却ということなのであれば、残りの20%をどう使うかというほうが大事なんじゃないかなというふうに思うんですね。これはいわゆる区の裁量部分です。全部20%使うのか、もしくは違うのかという、そういう部分に関してのヘッジといいますか、考え方というのがむしろ重要ではないのかなと思います。
 そういう意味では、経常収支比率のみならず、実質収支比率もしくは実質収支額、この辺を1つの目標、指標というふうに定めてはどうかというふうに個人的には思っているんですが、この辺、実務面も含めてどのような課題があるのか、財政当局は率直にどういうお考えですか。

財政課長

実質収支比率のところなんですが、これは財政原則というか、予算原則と申し上げるといいのか、ちょっとその言葉が見つかりませんが、実質収支については3%から5%が一般的に適正とされております。
 使い切り予算というのは、これはよくない。それはもう今の状況の中でそうした認識ができていますけれども、さりとて、余らせれば余らせるほど評価されるかというと、これは適正値というのが定められていまして、数年前までは、これが多いと総務省の指導が入ったという時代もございました。
 そうすると、やはりそこは比例原則といいますか、予算で定めてそこで効率的な行政執行に努めて、効率的な行政執行の結果出していく、そうしたことを実践していくということは必要なんですけれども、指標としてこれを持ってくるのはなかなか難しいのかなというふうには考えております。

中村 康弘

いろいろ実務面とか構造的な問題で課題はあるというふうに認識されているとのことですが、減税基金条例に伴う基本方針には、予算の1割を目途に積み立てをするという目標が、方針が掲げられております。これは、いわば予算編成時における一種のシーリング的な要素、財政規律があった。22年度も含めて、あくまでもシーリングというのは目標ですから、現実的には違った部分もあったりするのですけれども、少なくともこういったことが、ヘッジがかかる仕組みがあった。
 決算剰余金の2分の1以上積み立てるというのも、方針として示されておりますけれども、これはあくまでも決算後の結果に対する方針であって、予算編成時におけるシーリング的な一定の歯止めといいますか、そういったものを設ける仕組みというのが、区の財政運営の方針として、少なくとも私の知る限りにおいては、現段階では公式的な、正式的なものというのはないのではないかと思いますけれども、それに関してはいかがですか。

財政課長

減税基金の根本的な考え方というのは、予算の一定額をあらかじめ積み立てるという考え方でございまして、これを予算で方針として定めていくということは、こうした積み立ての考え方というのは難しいのかなというふうには思っております。
 ただ、現実にいろいろな事態が考えられる、そういう中で、予算編成の基本的な考え方で、私どものほうでも厳しく事務事業を検証して査定を行っていく、また各部局に対しても、ゼロベースで見直しをしていくというような定め方をしてございます。また、行政評価の反映だとかですね。そうした、実際に取り決めをして定量的に切っていくという形じゃなくて、そうした中で現実に合わせて見ていくというとらえ方をしてございますので、我々職員も含めて、厳しくそうした対処をしていくということで考えております。

財政のダム構築に関する区の今後の進め方

中村 康弘

続いて2点目のポイント、財政のダムについて伺います。
 この点については、区はどのようにこれから進められていくのか。

財政課長

それにつきましては、今後のさまざまな事態に対応していくということで、財政のダムというものは必要だというふうに考えています。これは2分の1の積み立てルール等を徹底して実践していきたいというふうに考えております。

中村 康弘

何度も申し上げてきましたけれども、ダムの水量に関して、個人的には、減税自治体構想の審議のときから財政のダムというのは、概念は皆さんである程度理解をするんですけれども、抽象的なんですよね。具体的な議論が進んでこなかったというのが私の正直な印象です。区のこれまでの検討としても、午前中もございましたが、西宮市の3,300億割る42万掛ける54万人の4,200億、このレベルから出ていないのではないかというふうに思っております。
 もっと言えば、さかのぼれば、災害対策基金を昭和39年に本区でも設置して以来、災害に対する財政のダムに対しての明確な定義というのがいま一つなかった。1人1万円とかあったそうでございますけれども、私自身も、当然行政、官に携わっている年数も限られておりますけれども、これまでの歴史から見て、財政のダム論について、これまでどのような議論があったのか。区においてもそうですけれども、一般論としても財政のダムという考え方にはどういう議論がこれまであったんでしょうか。

政策経営部長

いわゆる財政のダム、基本的なところでは、そのダムを整えることによって財源の調整、いざというときにどう対応するのかということで考えております。
 ただ、じゃ、それがどれぐらいなのかという数量でいえば、2年前の話のときには、西宮との比較の中で4,200億という復興財源という数字が1つある。その前は昭和39年に災害対策基金をつくったとき、1人1万円という目安で50億を目指していこうというようなのがありましたが、それ以降、その時々の財政状況の中でどの程度までの金額で数字を出していくのかということはなかなか難しくて、具体的なところでの数値というのは出てないというのが今までの状況でございます。

中村 康弘

もう高部長のこの答弁も何回聞いたかという感じではありますけれども。
 かねてより私も主張してきましたけれども、もう1回言いますが、地域防災計画から本当に必要なダムとはどうあるべきか、逆に言えば、どこまで実現可能なのかということをよく吟味をして、昨年の震災で特に財政のダムという必要性がいや増して高まっておりますので、例えばですけれども、短期、数年以内のダムとはこうだ、中期、5年から10年ではこれだけが可能だ、長期、10年から30年ではここまで目指していきたいねとか、こういったあり方というものをしっかりと一度もっと深めて議論をするべきではないのかというふうにも、個人的に思っております。
 また、一方で、ダムと一言で言いましても、これも広く言えば危機管理なわけでありまして、ためる、ためないというお金だけの二者択一論でいいのかと、私自身も思います。ダムというのは、ある意味、ハード的なもの、また仕組み、あり方、ソフト的なもの、それと財政と一体的にとらえて、区の危機管理対策というものがどの程度までしっかりとしたものなのかということを、一体的に検討していくものなのかもしれません。いずれにしましても、これからしっかりと、財政のダム論に関して研究をして、議論していただきたいというふうに思いますけれども、改めて区の見解を求めます。

政策経営部長

中村委員のお話にあるように、ダムをどういうふうな形で、短期、中期、長期と、いろいろあろうと思います。しかし、この間の反省ですが、経済は生き物です。その中で、がちっとした仕組みをつくる、それがかなり厳しくなるということもございます。
 今、お話ございましたように、どちらかというと金額だけで考えるのではなくて、政策として、先ほど区長から申し上げましたように、やはり区民福祉の向上、区民の安全・安心を守っていくという基礎自治体の考え方からすれば、防災の対策をきちんとやって災害のそういった施策でダムをつくる、あるいはがん対策ですとか、あるいは次世代育成基金ですとか、そういった将来に向けた施策を行うことが将来発生してくる費用を未然に防いでくる、そういったダムというソフトの面もあろうかと思いますので、そういった意味で、より総合的な議論が必要なのかなと、かように今、この間の反省も含めまして考えているところでございます。

中村 康弘

がん対策は、ぜひともよろしくお願いします。(笑声)
 財政調整基金の取り崩しも含めた運用のルールに関しても、先ほど午前中もありましたけれども、ルールを明確にするべきではないかと思います。例えば2分の1積み立てても、それと同じ額を取り崩していけばダムの量は一向に増えないわけで、むしろ減っていくこともあり得る。
 例えば午前中の他の委員の質疑の答弁の中で、財政調整基金の運用方法をこれまでとは異なる形で一部固定化させて、2段階運用ともいうべき、そういった形が法的にも、実務的にも可能だというふうなご答弁でございましたけれども、これを行革に関する懇談会で今後検討してほしいという旨の要望をされておりました。それに対する区の答弁を改めて私のほうからもお聞きしたいと思いますが、これに関しては今後懇談会に検討を求める意思なのかどうか、その辺はどうでしょう。

財政課長

できるだけ早期に、行革に関する懇談会で検討していただきたいというふうに考えております。

次世代育成基金の活用と設置意義・展開

中村 康弘

では、3点目のポイントとして、将来のための正の遺産をどう残していくか。これまでの国、地方の現状は、負担の先送り、負の遺産しか残せていないのが現状であるというふうに思います。
 そこで、区がこのたび次世代育成基金を創設ということで、基金規模は6,000万円、減税基金の代替としては若干物足りない額ではありますけれども、正の遺産を残していくということでは、すばらしい取り組みだというふうに思っております。
 改めて本基金の活用に関して、また設置意義等について、本基金のこれからの展開、概要に関してお示しをいただきたいと思います。

政策経営部副参事(伊藤)

将来世代へ正の遺産ということでございまして、この次世代育成基金につきましては、次代を担う子ども、青少年たちの、国内外の自治体との交流、またスポーツ、文化などの事業に対しましてそういった支援をすることで、青少年の健全な、健やかな成長を願うということで、そういった支援をするための基金として設立するものでございます。正の遺産という考え方でございます。
 この次世代育成基金に関しましては、これまでの減税基金の果実を活用してまいる。また、基金に対しましては寄附を求めてまいりたいというふうに考えてございます。

中村 康弘

ということは、お金の使い方でいきますと、6,000万円何がしの基金がありますと、それを、今副参事がおっしゃられたような目的に支援をしていくということは、財政支出をしていくという考え方、貸し付けとかそういう形じゃなくて、具体的にそういうイベントがあったら後援を財政的にもしていくとか、そういう用途に使っていくということなんでしょうか。もうちょっと詳しくご説明いただけますか。

政策経営部副参事(伊藤)

今、委員ご指摘のとおりでございます。事業に対して支援をしていくということでございまして、貸し付けということでは、今の段階では考えてございません。

中村 康弘

独立行政法人国立青少年教育振興機構の研究会が行った「子どもの体験活動の実態に関する調査研究」というのがあります。これでは、子どものころのさまざまな体験が大人になってからの自尊感情や他人との共生感、また、さまざまなことに対する意欲や関心、また規範意識、社会性ですね、あと人間関係能力などさまざまな部分に、子どものころいろいろな経験をしたことがプラスに影響しているというふうな報告を読んだことがございます。
 そういった観点からも、子どもたちの次世代育成、将来のためにしっかりとそういうことを今のうちからサポートしていこうじゃないかという考え方は、本事業に関しては非常に意味があるというふうに思います。
 私、先日の基本構想審議会でも、貧困問題についてご質問させていただきましたが、子どもへのさまざまな体験とか教育に関する投資も含めて、親の経済状況によってそれが決まってしまうという、よく言われるいわゆる貧困の世代間連鎖という問題があります。基本的にはイベントに対する後援というのが一番大きな柱というふうなこととは理解しておりますけれども、今後の展開という部分では、正の遺産を残していくというふうな考え方においては、経済的に困難な家庭の子どもたちへのさまざまな支援策としても活用するべきだというふうに思いますが、その辺に関して、すみません、今後の基金の活用というご答弁と、今現状どんな取り組みがあるのかということも、じゃ逆に現状先にちょっとご説明いただいて、区の考え方というのをご説明いただきたいというふうに思います。
 経済的に大変な家庭に対する支援というものは、今、区の事業に関して、どのようなものがございますか。

杉並福祉事務所長

経済的に困難な家庭のお子さんに対する支援でございますが、福祉事務所で生活保護受給世帯のお子さんに対して、福祉事務所の次世代育成支援員という嘱託員が寄り添いまして、受験に対する支援ですとかあるいはいろいろな情報提供をしまして、ひきこもりや不登校などを防いでいるといったような活動をしております。

中村 康弘

いろいろ骨格部分はおありかと思いますけれども、本当に活用範囲というか、考え方というのは、子どもたちのために、未来のために、自分たちの後の世代の人たちのためにという非常に大きな問題でもありまして、大切な問題というふうに思います。ぜひ前向きにご検討いただきたいと思います。
 逆に、活用範囲が広がり、対象となる子どもたちが増えれば、それはそれで結構なことではありますけれども、ただ、それをやると6,000万円という金額も、余りお金のことばかり言うのもあれですけれども、基金残高はどんどん減っていく一方では、当然あります。これから寄附も受けるというふうなこともおっしゃっておりましたけれども、ただその辺に関しては、具体的に計画として見込める話でもない。事業計画を立てるときにも、そういったことも明確な部分がなかなか出せないという部分もありますので、今後の展開ですね、いかにして基金の残高を増やしていくかというところに関しては、今回1つの、減税自治体構想の成果でもあった基金の運用のプラスの部分を次世代に回していく、そういうところをさらに発展的に広げていきまして、財政調整基金、先ほど具体的に検討していくというふうなお話がございましたが、2段階での運用という議論もあったように、財政調整基金の中でも一定の額は正の遺産として残していくための原資としていく、そのように定めて、毎年少しずつでもいいですから育成基金に充当していく、そういったことをしっかりと定めて進めていくんだということを提案したいと思いますけれども、その辺に関して区の考え方を改めてお聞きしたいと思います。

政策経営部長

この2年間、減税基金は、基金管理監の運用のもとで10億の5,000万、果実を生みました。これからどうするかというお話ですが、財調基金の中のお金に色はつけられないわけでございますが、少なくとも減税基金の10億円分に当たるその部分の運用の果実は、次世代育成基金に毎年度充当していくなど、そういったことにつきましては、今お話がございましたようなことで、前向きに検討していきたいというふうに考えてございます。

中村 康弘

よろしくお願いします。
 それで基金の運用、運用というのは金融資産の運用という意味で今から質問させていただきますけれども、減税基金の開始に伴って、基金管理監の採用や基金管理委員会を設置するなど、区が管理する基金の運用について方針、目標を定めて、安全性を確保した上で、効率性の高い運用方法に取り組むという、そういう部分での区の意識、また職員の意識というものが、今回の減税基金をつくって、さまざまな組織をつくったことによってより鮮明になったのではないかと思いますけれども、改めて今現在の区の基金の金融資産としての運用方針、基本的な考え方というものに関してはどのようなものを持っているのか、改めてご説明いただきたいと思います。

会計課長

基金の運用につきましては、この間、基金管理監にかかわっていただきまして、かなり大きな益が出たというところでは、本会議でもご答弁しましたように、そういったことで、今後もお願いしたいなと思っております。
 さらに、基金の運用の方針とかまた計画、これは減税基金以外にもそういうのを毎年定めておりますので、そういうところも含めて、今後基金管理監に助言をいただきまして、かかわっていただいて、私どもも勉強していきたいと思っております。

中村 康弘

整理させていただきますけれども、今、減税基金条例がありますけれども、基金管理委員会というのがあって、それが今、基金の運用に関してさまざま委員会を持ちながら、コンセンサスを得ながら運用方針を決めていっている。一方で、それ以外の基金、たくさんありますよね、その部分の資金に関しては、庁内組織の資金管理委員会でしたっけ、そこで管理をしている、その上に基金管理監というのが今いらっしゃって両方見ている、今そういう体制ということでよろしいんでしょうかね。

会計課長

基金管理監を22年度4月からお願いしたことに伴いまして、そういった資金の管理、内部調整機関ですけれども、検討会は廃止しまして、基金管理監のもとで今やっております。

中村 康弘

改めて、課長ともお話をさせていただくときに、意識という部分で、今のご答弁もありましたとおり、運用というものに対して、収益性、効率性というものに対する意識が向上したというふうな成果も1つあったのではないかなというふうに思います。
 今後も、基金管理監に関しては引き続きご協力をいただきながら、区の基金全般に関する運用を効率的に行っていくというものに関しては、もう一度確認しますけれども、改めて再度、これは継続していくということでよろしいのでしょうか。

会計課長

本会議でも区長からご答弁申しましたように、この間、基金管理監にはかかわっていただいて大きな運用益が出たというところの実績を考えますと、今後も基金運用・管理についてはかかわっていただきたいと思っておりますし、我々職員の人材育成面におきましても、引き続き助言を得てまいりたいと考えてございます。

財政シミュレーション実施の意義と認識

中村 康弘

ぜひよろしくお願いします。
 続いて、これも午前中お話がございました財政シミュレーションに関してお聞きしたいと思います。
 これも、今回の構想を契機として、初めて区で行われた取り組みというふうに理解しております。これはマクロ計量モデルを使った長期的な財政シミュレーションという、杉並区財政収支モデルというふうに略図が報告書にありましたけれども、略図すらすごい複雑でわかりにくいものでありましたけれども、この財政シミュレーションを行ったことは、これは区がこれまで経験したことがなかったと思うんですけれども、どのような意義が今現在あるというふうに認識しておりますか。

政策経営部副参事(伊藤)

確かにこのシミュレーションは、長期的な視野に立って今後の区の財政収支というものを見通してみるという、恐らく初めての試みだったかと思います。
 その意味では、長期的な視野に立って今後の財政収支を見ていくというのは、非常に有益なことだと思いますし、今後の行政運営、また財政運営について、1つの参考資料になる非常に大きい取り組みだったのかな、非常に有益な体験だったというふうに考えてございます。

中村 康弘

余り過去形に言わないでいただきたいと思うんですけれども。
 それで、平成19年度の決算の数字から20年、21年、22年度というふうに、それぞれ各年度の決算数値を入れてシミュレーション4つというか、並べてやられていますけれども、これを見る限りにおいて、午前中もお話ございましたとおり、修正のたびに各年度ごとの決算の数値によって大きくぶれが出てしまうというのが、確かに棒グラフを見ても非常に顕著であったというふうに思いました。これが1つの課題かなと思うんですけれども、このシミュレーションの大きなぶれ、年度ごとの決算数値によって変わってしまうというのは、これはもう1回改めて、どういう仕組みでそういう結果が出てしまうのか、また、それ以外にシミュレーションに対しての1つの課題かなというふうに、副参事が一番詳しいと思うんですけれども、考えられるところ、その辺に関しては、今どのような率直な考え方ですか。

政策経営部副参事(伊藤)

先ほどもご答弁申し上げましたけれども、まずこのシミュレーションの大きい特徴としまして、前年度の決算、また当該年度の決算、この落差を将来にわたるトレンド、傾向としてとらえて、それを将来予測していくという形になってございますので、その年度ごとに生じる経済状況の変動が大きな変化を受けるというふうなものでございまして、それが将来にわたって続いていくように予測していく、これが1つの特徴であり、また大きい課題にもなっているかというふうに感じます。
 この部分につきましては、やはり精度を上げていく必要性があるかと思います。またこういったシミュレーションの取り組みにつきましては、ちょっと過去形で申し上げて申しわけございませんでしたが、今後も引き続きやはりやっていく必要性はあるだろうというふうに考えてございます。
 その中で、1つ1つの前提条件になります例えば人口の推計、また景気動向の見方ですね、国のほうで示しています中長期予想による景気予想、また金利の動向、高齢化率ですとかさまざまな前提条件になる変動率にかかるものだと思います。こういったものなどをできるだけ最新の情報に改めていく、また区の計画などで示していく金額の予測値、そういったものなどを反映していくことによって、さまざま精度を上げる方法はあるかと思います。
 こういった形をとることによって、シミュレーションの精度を徐々に上げていく、そういった取り組みをしながら、このシミュレーションというのは活用を図ってまいりたいというふうに考えてございます。

中村 康弘

ちょっと年度間の格差ということで確認させていただきたいんですけれども、年度間の格差が大きいほどシミュレーションに結果が出るというのは、直近の年度から前年度の格差ですか、それともその前の年度間の格差か、すみません、ちょっとその辺もう1回確認させてください。

政策経営部副参事(伊藤)

当該年度と前年度の2カ年です。

中村 康弘

どうしてもそういう問題が出てしまうんですかね。シミュレーションというと、直近のことが基本的には続いていくという、基本的には落ち込みもあればいいこともあるわけですから、ジグザグが当然世の中にはあるわけで、そこを1つの曲線化していくのがシミュレーションだと思うんですが、どうしてもこの部分のジグザグのところをこういうふうにして見てしまうというのが今のモデルの限界であるというところですかね。
 そこの予測値をどうするかという要因のところを、いろいろなところを組み入れていることによって、その辺のところをよりリアルなものにしていくというのが、これからの取り組みの課題というふうに認識してよろしいのでしょうかというのが1つと、それと活用方法に関して、これは一部のところだけで見るというより、将来的な、長期的な構想という部分では、区政運営全般の大きな活用につなげていくべきだというふうに思いますけれども、これからの展開という部分に関してどう考えているかというのをもう少し具体例を示しながら、その辺あわせてご答弁をお願いしたいと思います。

政策経営部副参事(伊藤)

まず1点目ですけれども、委員ご指摘のとおりで、やはり精度をこれから上げていく努力が必要、そのための前提条件になる数字をできるだけ直近の数字、現実性に合わせた数字に変えていくということかと思います。
 今後の活用ですけれども、またシミュレーションの精度を確かに上げていきますけれども、やはり変動要素はいろいろございます。これだけを頼りにするというわけにはまいりませんので、1つの参考数値としてきちんと活用していく必要があるのかなというふうに思います。
 活用の方法ですけれども、さまざまあるかと思います。必要に応じて、今後の財政運営の見方ですとか、また計画を立てるとき、また改定するときに、今後どうなのかというふうなことで見ていく方法もあります。
 また、基金運用とかそういったところでも、こういったシミュレーション結果が出ているよということをまた1つの参考資料として見ながら、今後の資金運用に活用していく、さまざまな場面で活用できるのかなというふうには考えます。

中村 康弘

ありがとうございました。ぜひよろしくお願いします。
 これまでさまざまご質問させていただきましたけれども、冒頭に区長のほうからもお話ございましたとおり、我が会派がこの条例制定に際して賛成した趣旨、3つの点に関しては、区長、また区側も否定はしていない、むしろ基本的に同じ考え方であるということを改めて確認をさせていただきました。しかし、私が今申し上げたいのは、現段階ではまだ具体的な部分が見えてこないということであります。これでは、考えは同じであるということで終わってしまうのではないかという懸念があります。
 これからいかに具体的に実効性を持たせていくかというところで改めて整理させていただきますが、1、使い切り予算からの脱却の仕組みをどうしていくのか。財政のダムの具体的な姿をどうしていくのか。今の2番目と一体になりますけれども、財政調整基金の運用のルールをどうしていくのか。また、次世代育成基金を含めた将来世代への正の遺産をどうやってこれから充実させていくのか。区は本気でこういった課題への対策を実行していく意思があるのかないのか。あるのであれば、いつまでに、どのようにして具体策を練り上げていくのか。これまでのさまざまな議論を総括しての区の考え方を改めてお聞かせいただきたいというふうに思います。

副区長(松沼)

今いろいろご質問、そして答弁と聞かせていただきました。それから、午前中に富本委員からもいろいろご質問がありまして、ちょっと重なる部分もございましたので、私のほうから。
 まず、富本委員の質問に重なる部分がございますけれども、2年前の現状認識、それを今にどう思うかということで、これはご質問の中にもございましたけれども、2つ。
 1つは、リーマンショックという非常に厳しい現実を目にして、ただ、そこでは、先ほど政策経営部長からも答弁ございましたけれども、景気循環ということでいうと、ある程度そういう不景気というか、いろいろなショックと言われるものはたびたびあったわけですし、それが一定の年数をたって回復していく。だから、非常に長いスパンで見た場合には、そこは吸収されていくんだろうというふうに思ったわけでございますが、その奥深さというか、深層海流といいますか、それが全世界を流れていた。それがヨーロッパ諸国にも飛び火し、そしてそれは日本でも対岸の火事とは言えない、こういう状況になっていたという点での自分自身の認識が甘かったなというところが、まず1点、感想でございます。
 それから、やはり何といっても3・11の東日本大震災、あれは非常に私も大きくショックを受けました。人生観、世界観を変えるというお話がございましたけれども、私も、それに続く原発事故、それに対しての対応ということで、昨年の3月から4月にかけて、余り正確な記憶がちょっと、ところどころ飛んでいるんですね。ですから、桜を見た記憶というのが余りないんです。何か記憶としては、区長室で区長と話をしていたとか、桜井市長に電話がかからないとかということでやっていたという記憶は鮮明に残っているんですが、そういう状況で、3・11ということで、私も、30年間のうちに6割、7割の確率で大震災が発生するというのが、率直に言えば、30年後に6割、7割の震災が来るのかもしれないなというような認識、非常に認識が甘かったということ。その2点についての甘さということを認識しております。それは本当に今後いろいろな意味で自分自身で背負っていくべきものであろうというふうに思っているところでございます。
 そういうことを踏まえまして、今お尋ねでございますが、大きく、4点おっしゃったんですけれども、3点ということにまとめてご答弁させていただきますと、まず第1の使い切り予算からの脱却ですが、これは、そういうシステムというか、それをどうつくるのかということで、確かにそういうシステムというのがあるのかもしれません。ただ、基礎自治体の中でいいますと、率直に申し上げると、使い切り予算からの脱却という点での職員意識、これは区長から職員に至るまで、その意識というのは大きく変わってきていると思います。
 私が入庁したころは、決算議会で区議会議員の皆様が、執行率が低いじゃないかということで幹部職員を叱責して、申しわけございませんという、そういう答弁を記憶していまして、なぜ執行率が低いんだ、なぜ使わないんだと、そういうようなことがございました。それがこの十数年の中で随分変わってきたなというのがありまして、執行率の低さというのは、どういう理由で低いのかということを聞いて、理由がある場合に、創意工夫をして効率化を上げたとか、どうしてもやむにやまれない事情もあったということについては評価していただく。議員の方が、それについて、それはいいことだと評価していただくということが最近増えてまいりましたし、私は、口幅ったいんですが、使い切り予算からの脱却の最善の講師は、区議会議員の皆様だと思います。区議会議員の皆様が評価し、あるいは叱責するということが、職員にとっての何よりの使い切り予算からの脱却という意識改革につながるというふうに思っています。
 2点目の財政のダムでございますが、確かに、ハード、ソフト、財政と一体的にとらえていくというような考え方というのも1つあると思います。ただ、私のほうからは、きょうは狭い意味で考えていきますと、3・11後の激変した社会、そして3・11後の区政の中で何をやるべきかというのが非常にはっきりした。それは基本構想に書かれているとおり、震災対策であり、あるいは区長が先ほど申し上げましたけれども、少子高齢化への対応であるということで、課題が非常に鮮明になってきている。その鮮明になってきたということにどうやって対応するかということで、財調基金を活用した新型ダムをつくる必要があるだろうと思っています。その新型ダムというのは、将来の減税を目的とするのではなくて、住民サービスを持続的に提供することを可能とするダム、そういう性格の新型ダムというふうに考えています。
 富本委員のご質問に区長が答弁いたしました。そしてまた、先ほど課長からも答弁いたしましたけれども、設置する予定の行革の懇談会の中で検討をお願いして、事務方としましては、24年度中に考え方を整理し、できる限り早い時期に一歩を進めたいというふうに思っております。
 それから第3に、次世代育成基金でございますが、これについては、先ほど委員からも、これは実態というよりも1つの仮定としてというか、一定の金額があったとして、それの収益を毎年毎年積み立てていくというようなことも必要じゃないかというご提案がありましたし、私も、そういうことは非常に貴重なご提案だなというふうに先ほど感じました。これにつきましては、もちろん行革の懇談会での議論というのはあるとは思いますが、しかし、これはこれで、本当に運用上の問題としても対応できますので、これについては、遅くとも25年度当初予算までには何か反映する、そういう形をつくるということで、これについて検討も進めていきたいというふうに思います。
 最後に、決意なんですが、先ほど区長がご答弁したとおりでございますけれども、3・11後の社会、3・11後の区政に対応するために、住民サービスを持続的に提供できる仕組みをつくるということの覚悟を持って行政運営を進めてまいりたいというふうに考えております。