平成26年11月27日 都市環境委員会

私道の定義、管理責任、区内の私道状況

中村 康弘

トップバッターですので、まず基本的なことからちょっとお聞かせいただきたいと思います。3つ聞きたいと思います。
 今回の請願の私道ということなんですけれども、公道と私道それぞれの違いというか、定義を明確にお聞かせいただきたい。
 あと、私道の場合の道路の整備や管理、修繕などはどこが行うのか。いわゆる私道の整備に関しては誰が責任者なのかということ、責任の所在はどこなのかということが2点目。
 3つ目には、区内の全容として今どれくらいの私道があるのか、この点に関して基本的なことを背景としてお聞かせいただきたいと思います。

杉並土木事務所長

まず、公道と私道の違いですけれども、公道につきましては、国や地方公共団体が建設、管理する道路です。これは道路法によって管理されております。また、私道につきましては、個人や法人等が所有する土地を道路として築造し、管理しているものです。特に私道の管理に法律はございませんが、建築基準法が適用されるものと適用されないものとがございます。
 また、私道における道路の維持管理につきましては、所有者または沿道の関係権利者が行うことになりますので、基本的には管理権は所有者等になっております。
 また、私道の状況ですけれども、延長距離としましておおむね340キロございまして、23区では一番多くなっております。

中村 康弘

私道整備について区が行っている助成について、これもまとめてお聞きしたいと思いますけれども、まず、区が行っている私道整備事業の概要、それとまたそれに合致する条件はどのようなものなのかというのがまず1つ目。
 そして2つ目が、本区の私道整備助成事業に関しては、今の現状は他の自治体と比較してどんな感じというか。標準的なものなのか、突出したものなのか、その辺に関しても、比較的な部分でもお聞かせいただきたい。
 3つ目に関しては、私道の整備助成以外で、私道というものに対して区が何らかの関与をすることがあるのかどうか、その辺に関してはいかがでしょうか。

杉並土木事務所長

まず、制度の概要でございますけれども、基本的には、一般の交通の用に供されている私道につきまして、一定の要件に当てはまるものということで行っております。本区の場合、対象路線としまして、幅員が1.2メートル以上で、2戸以上の住宅の利用があれば助成対象となります。したがいまして、区内のほぼ通路的なものまでこの制度でカバーしているというふうになってございます。
 助成内容の主なものとしましては2点ございまして、1点目が、舗装、側溝の新設または改修の場合、100%の助成を行うというものです。現在、新設から改修の時代に移行しておりますので、整備後に原則20年以上経過したものは改修の助成対象になるということで、大方が改修工事として行われております。
 また、排水設備の新設または改築の場合は90%の助成ということになっております。
 なお、日常の維持管理につきましては対象外という状況でございます。
 それから、他の自治体と比較いたしまして本区の状況ですけれども、整備条例につきましては20年10月1日に改定を行っておりますが、委託方式から助成方式ということで、事務の効率化を図るために、他の自治体の状況を踏まえて検討を行いました。基本的には、23区の状況としまして、助成制度に移行している区が多いわけですけれども、本区と同様の制度となっています。
 ただ、他の自治体との比較の中では、舗装の助成率が本区は100%という高い水準になっておりますので、区民の方にとってみましては、非常に使いやすい制度と言えるかと思います。参考までに、世田谷区の場合ですと90%、中野区は通り抜けが90%、行きどまり80%ということで、自己負担率が発生してきております。
 それから、私道助成の制度以外に私道への関与ということですけれども、緊急対応としまして、舗装のはがれや小規模の補修につきましては、私道の所有者の了解を得まして早期に補修を行いまして、安全性の確保に努めているところです。
 また、排水設備の故障につきましては、要望者と面談し、対処方法のアドバイス、また安全確保のご希望があれば、バリケード等の貸し出しを行いまして、安全確保に努めているところでございます。

中村 康弘

今ちょっと排水設備、今回の請願の内容のマンホールのふたもそれに含まれるということなんでしょうか。さっき、新設は助成対象となりますけれども、日常の維持管理、いわゆる今回破損のようなケースは対象とならないというふうなことをお話しになったかなと思いますけれども、もう1回改めてその辺確認と、またそもそも何でそうなんでしょうかという理由もお聞かせいただきたいと思います。

杉並土木事務所長

マンホールのふたの関係ですけれども、まず、本制度は、舗装、排水設備とも、助成整備で面的にきれいにしまして、あとは地元の方で大切に管理していただくという制度で成り立っております。そうした中、日常管理の中でマンホールのふた等の破損が発生するわけですけれども、これらにつきましては、個人の財産ということと、管理権がないということで、沿道の関係者に維持管理していただくものというふうに考えているところです。

中村 康弘

個人の財産ということと、そもそも区には管理権がないということが基本にあるのかなということで理解いたしました。
 すみません、若干それるんですけれども、私道整備に関して、杉並は100%、世田谷、中野は、条件によりますけれども90%とか80%。その辺はいいかなというふうに思いますけれども、そもそも、ますのふたの助成制度に関しては、例えばそういった近隣区に関しては今状況はどうなのか、わかればお示しいただきたいというふうに思います。

杉並土木事務所長

この件につきまして近隣区に確認しましたところ、現在のところ、近隣区では実施している区はございませんでした。

中村 康弘

やってないということですね。はい、わかりました。
 先ほど、いろいろなケースがあって、危険な場合には区が早急に対処しますとか、いろいろお話ししていただいたんですけれども、こういったことは日常的にいろいろなところで起こり得る問題かなというふうに思います。ただ、こういった場合はできます、こういった場合までは可能です、これ以上はできませんとかいろいろあると思うんですけれども、こういったことも含めて、何か発生したときに区に相談できるものなんでしょうか。そういったときに相談に乗っていただけるのかどうか、その辺の体制に関しては今どんな状況でしょうか。

杉並土木事務所長

私道に関する相談は日々いただいているわけですけれども、中でも下水管、それから汚水ますの破損や排水管の詰まり、幅広い相談をいただきます。こうした場合には基本的には、東京都指定排水設備工事事業者で構成されている修繕受付センターというのがございますので、下水道局もこちらを紹介しているわけですが、こちらを紹介するとか、私どもの私道工事の登録業者を紹介しております。
 なお、往々に老朽化したことによる事故が多いものですから、まずは私どもの私道整備助成を活用できるかどうかというのを見きわめまして、極力、私道整備のほうをご案内しているような状況がございます。

中村 康弘

私も今回の請願を通して、さまざま今も質問させていただきましたけれども、要はポイントは私道ということで、私有地、個人の財産、そこに対して区がどれだけ手を出せると言うとおかしいですけれども、区の管理責任と個人の所有権、財産権の問題、その辺のところの線引きといいますか、どういったところに位置づけするのかというところがなかなか見えにくい部分もあるのかなというようなところは、今後明確化していかなきゃいけない1つの課題かなというふうに私も感じてはいるんです。
 そこで、今区のほうで、私道整備とは関係ないことはないんですけれども、狭あい道路の審議会をやっていますよね。ここで、セットバックした部分の私有地の財産権についてどこまで対応できるのかどうかというところを今協議しているというふうに私も理解しておりますけれども、これはたしか後ほどの報告事項にもあると思いますけれども、そこでこの審議会で今審議されている内容とか、そもそも背景について簡単に説明をいただきたいというのと、また、その審議会はいつごろまでに1つの結論を出していく予定なのか。その後、区が答申といいますか、その審議会の報告を受けた後に、具体的に区としてアクションをとり出すのはいつごろとなるのか、今後どういったアクションになるのか、今後の予定について、目安で結構なので、ちょっとお聞かせいただきたいというふうに思います。

狭あい道路整備担当課長

狭あい道路の審議会を今行っておりまして、検討状況につきましては、後ほど報告事項で説明させていただきますけれども、現在の狭あい道路拡幅整備条例では、区による整備と建築主が行う自主整備を選択することができるようになってございます。自主整備を選択すると、道路がなかなか広がっておりませんで、通行の支障とかになっているところがあります。そのため、自主整備をなくしまして、区が全て拡幅整備ができるようにするために、後退部分は私有地となっておりますので、財産権を制限できるかどうかが審議会の中心議題というふうになってございます。
 そのことにつきまして今審議会を開いているわけですけれども、今後は、これから区民や関係する事業者の皆さんの意見を聞いた上で、年度内に答申をいただきたいというふうに思ってございます。その後、来年度中にはまた区民の意見等十分にお聞きして、条例改正を進めていきたいというふうに考えてございます。

中村 康弘

委員長、動議。継続審査の動議を提出させていただきたいと思います。
 先ほどの質疑の中で他の委員からも、調査に対する期間が不足している、そういうふうな指摘もございました。
 また、これまでの質疑を通して、私道に関してはさまざまな事情もありますし、さまざまな課題も現状あるんだなというふうなことがわかりました。
 また、現状でいきますと、私道の維持管理に関しては所有者が権限がある、区にはないというふうなことも理解いたしております。
 一方でまた、そうは言いつつも、区も他の自治体でやってないことも区のほうで独自にというか、一生懸命、私道の適切な管理を図ってきたということも評価したいというふうに思っておりまして、そういった状況の中におきまして、先ほど来話が出ております、狭あい道路の拡幅に関する条例改正に関する審議会でも、財産権について審議を行っておりまして、その結果を受けまして、区は今後区民意見の聴取も行い、場合によっては来年度条例改正も進めていくというふうな考えも示されておりまして、またさらには、私道に対する現況調査も今継続で行っているというふうなこともありまして、そういったところを通して、先ほどの土木担当部長のご答弁にもありましたけれども、今後総合的に広く研究していくというふうなこともございましたので、そういったところから、本請願については今後の研究が必要なことだと私は判断しておりますので、継続審査を動議として提出したいと思います。よろしくお願いします。

原田あきら 委員長

ただいま中村委員から継続審査を求める動議が提出されました。議事進行上の動議ですので、直ちに議題とし、採決をいたします。
 24請願第1号私道整備助成に関する請願につきまして、継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。
      〔賛成者挙手〕

中村 康弘

私のほうからは、方南町のバリアフリーに関してだけお聞かせいただきたいと思います。
 まず、今回バリアフリー化整備に関してご報告があったわけですけれども、これまでのバリアフリー化に向けての同駅の取り組み経過について伺いたいと思います。

調整担当課長

方南町駅は区内で唯一バリアフリー化が図られていない駅のため、地元からもこれまでも多くの要望をいただいております。区としても早急にバリアフリー化を整備する必要があると考えております。先ほど説明しましたが、東京メトロは平成22年に駅西口の環7沿いに用地を取得しておりまして、その後、道路の地下部分の調査だとか駅舎ビルの設計を行いまして、平成25年度に工事に本格的に着手しております。現在は駅地内のビルの基礎の掘削やくい打ちが終わっていますので、連絡通路の準備工事に着手しているところでございます。
 バリアフリー化の整備につきましては時間がかかりますので、東京メトロでは、西口に車椅子の利用者のために階段昇降機を昨年度設置しております。それとあと、重い荷物だとかベビーカーを運搬するお手伝いをする案内補助員の配置も行っているところでございます。

中村 康弘

私は地元じゃないんですけれども、我が会派の横山えみ議員の地元でございまして、一生懸命、横山議員も取り組んでこられたということで私もよく理解しております。
 それで、今回、東京メトロが新たに用地を購入したんですね。そこに駅舎ビルの整備を行うというふうなことらしいですが、その駅舎ビルの内容を改めて伺いたいのと、既存の駅施設はどのような扱いになるのか、その辺に関してはいかがでしょうか。

調整担当課長

まず、駅舎ビルの整備の内容でございますけれども、現在の駅施設と地下通路でつなぎます新たな出入り口となりまして、地下2階地上3階の駅舎ビルとなります。地下2階の地下通路と地上は20人乗りのエレベーター、上りと下りのエスカレーター、階段等で結ばれることとなります。
 既存の駅施設につきましては、丸ノ内線本線に直接乗り入れることができます6両編成の車両に対応するためにホームを延伸しまして、多機能トイレを設置いたします。それと、誘導ブロックだとか冷房施設の設置のほかに、駅構内と東口の出入り口や床や壁などを、景観に配慮した改装なども行うと聞いております。

中村 康弘

大変利便性が向上するような計画で、大変地元の方々も待ち望んでいられるのではないかと思います。ただ、今後のスケジュールが、当初28年度完成予定が29年度に延期になるというふうに、ここにも書かれております。若干説明が書いてありますけれども、改めて1年間延期になるということに関してのご説明をいただきたいのと、どうしてもこれは28年度は無理なのか、その辺に関してはいかがでしょうか、もう一度確認させてください。

調整担当課長

新たな駅舎ビルと既存の駅施設を地下通路で結ぶために、先ほど説明しましたけれども、地下通路を設置しなくてはいけない。地下に空間を確保するということになります。地下にはさまざまな、下水管だとか水道管、ガス管、多くの埋設管がふくそうしていまして、これは当初予定していた状況よりもかなり難航しまして、それで工期が大分遅れてしまったというのが現状でございます。
 そうはいっても、地元の方々は一日も早いバリアフリー化整備を望んでいますので、区としましても、工期を少しでも短縮できるようにメトロに働きかけていきたいと思いますし、完成しなくても、エレベーターの供用開始が早目にできるように調整してまいりたいと考えております。

中村 康弘

最後、質問させていただきます。
 スケジュールに関しては安全第一だと思います。ただ、一方で、一日も早くという地元の要望もありますので、その辺に関しては、工事主体者に関しては、しっかりと区のほうからもその辺の要望を伝えていただきたいと思います。
 若干、方南町ではないんですけれども、私の地域で、井荻駅にエレベーターを設置するというふうなことも、これは東京都の事業ですけれども、地域のほうでもご報告があって、大変喜ばしい限りです。私もさまざまな方にお話ししておりますけれども、皆さん、本当にありがたいという思いがほとんどだと思います。その辺に関して、状況、今後の予定に関して、若干それますけれども、区の知っている範囲でご報告いただければと思います。よろしくお願いします。

土木計画課長

現在、東京都の第三建設事務所のほうで詳細設計を行っているところと聞いてございます。工事の予定につきましては、現在、27年度の工事に向けて予算要望を行っているというふうに聞いてございます。